みなさんは季節の変わり目や疲れている時などに食欲がわかない・・・ということはありませんか?
食欲の低下はストレスや疲労などによって一過性に症状が出ることもありますが、時には背景に疾患が関連している事があるかもしれません。
そこで今回は食欲が低下する原因や、病院を受診する目安、手軽にできるセルフケアについてご紹介します。
食欲がなくなる原因
食欲不振の原因は多くあるとされていますが、一般的に以下の要因が関係していることが多いです。
- 胃、腸、肝臓など消化器の病気、不調
- 消化器以外の組織の疾患(甲状腺疾患、COPD、腎臓病など)
- 急性胃腸炎、かぜなど細菌やウイルスによる感染症
- 季節の変化や疲労、ストレス
- 内服している薬の影響
上記以外にも、口腔内の清潔が保たれていないため食欲が低下する。ということも時折あるようです。
食欲がない際の受診の目安
食欲が低下している際は以下
4つのポイントを確認し、それに伴った
症状が発生していないかチェックしたうえで病院受診を検討しましょう。
①いつから食欲が下がっているのか、またどれくらいの期間症状が続いているのか?
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□食欲がない状態が1週間以上継続する
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②短期間で極端に体重が減少していないか?
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□ダイエット等をしておらず、意図しないにもかかわらず1ヵ月で体重が3%減少する
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③食欲の低下以外の症状はないか?
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□発熱や頭痛が併発する
□水のような下痢が5日以上継続する
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④新しく飲み始めたサプリメントや薬はないか? |
□薬やサプリメントを内服した後に吐き気が起きる |
食欲低下の症状によって、日常生活・仕事に支障をきたしている場合、速やかに受診をしましょう。
(受診する際は
「一般内科」か
「消化器内科」にご相談いただくことをお勧めします)
食欲を整える「4つ」のポイント
受診の目安に該当されない場合には、セルフケアにて食欲を整えることがおすすめです。
以下のポイントの中からご自身の生活習慣や嗜好に合わせて、無理ない範囲で実践していきましょう。
- 毎食できるだけ同じ時間に食べるよう意識する
→1時間以内であればズレてもOKです!
- 食欲が出ない時には、スープやサラダなど食べやすいものだけでも「OK」とする
→少し食べるだけでもOK、などハードルを下げることで緊張が和らぎ、過剰な胃酸分泌による不快感を防ぐことができます◎
- 発酵食品の摂取を心がける
→腸内環境を整えると、食欲を司る自律神経の調子が整ってくるとされています。
お味噌汁や納豆、キムチ、ヨーグルトやチーズ類の食品を「朝か昼」の早めの時間に召し上がることがオススメです。
★手軽に作れるオススメのレシピはコチラ
- 食事の際に五感を刺激する環境調整・工夫を行う
→そもそも「食事」ということが義務的な行動になってしまうと食欲が湧かないことや食べること自体に意欲がでないことがあります。
ですので、こういった時には「五感」を刺激する食習慣を意識することもオススメです。
①視覚:食事をするテーブルにお花を飾る、お気に入りの食器を使う、彩豊かな食材を使用する、写真にとって記録に残す・シェアする
②味覚:あえていつもなら食べない食事・食材に挑戦する。自分が好きな食材のみをワンプレートにまとめる
③聴覚:落ち着く音楽や好みの音楽を流す
④触覚:硬いものやザクザクした食材ではなく柔らかいものや飲み込みやすい食材を選ぶ
⑤嗅覚:パンの香りやカレーの香りなど、普段ふとした時に嗅いで食欲をそそられるメニューを用意する
ご自身にとって心地の良いと思える環境で、食欲を整えていきましょう。
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執筆者プロフィール きくち/看護師
美容・サービス業の会社員として就業をした後に改めて看護資格取得。消化器内科・皮膚科などの臨床経験後に産業看護師として働く皆様の健康をサポートするオンライン相談業務に従事しておりました。一般論ではなく「目の前のあなた」に寄り添ったメッセージをお届けいたしますので、気になること・困ったことがありましたら気軽にご相談ください。
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