お酒は、「百薬の長」といわれるように、適量・適正な頻度であれば健康に役立つことが報告されています。
気持ちをリラックスさせたり、コミュニケーションを円滑にしてくれたり、料理の味を引き立ててくれたりといった生活を潤す要素もあります。
一方で、
適量を超えると眠りが浅くなり、夜中に目を覚ましやすくなります。
このコラムでは、睡眠への影響が少ないアルコールの適量や上手な飲み方についてご紹介します。
お酒の適量を知る
少量のお酒は寝つきをよくするという研究報告はありますが、適量以上飲むと睡眠を妨げる原因になります。
寝つきはよくなりますが、脳と体が休まる深い眠りが現れず、夜中でも目が覚めるような浅い眠りが続きます。
また、睡眠時間が減少することも分かっています。
そこで、お酒の適量を知っておきましょう。
厚生労働省が発表している「健康日本21」の中で「節度ある適度な飲酒」とは、1日平均純アルコールで20g程度と記されています。
【適切な1日のアルコール量】
- ビール中瓶(500ml)1本
- 日本酒 1合
- ウイスキー ダブル1杯
- 焼酎(35度)1合
- ワイン 1杯
また、一般的に、
女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅いため、
男性の1/2~2/3程度の飲酒が適当であると考えられています。
そして個人差があるものの、アルコールが体内から消えるには、ビール1缶(350ml)で
3.5時間、ビール中瓶やチューハイ1缶(350ml)、日本酒(0.8合)、グラスワイン2杯(200ml)では
5時間もかかります。
このように
睡眠中もアルコールの影響を受けているので、適量を意識することはとても大切です。
おなかが空いた状態では飲まない
胃に少しでも食べ物を入れておくと、肝臓の細胞でありアルコールの分解を助けるNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という酵素が増えます。
お酒を飲む前に軽く食事をして、アルコール分解を助けてくれるNADを増やしてから、飲酒をしましょう。
水分補給をしっかりと
アルコールを分解する際には、水が必要といわれています。
また、お酒には利尿作用があるため、脱水症状になりやすいです。お酒を飲む際には、水分補給をしっかりと行いましょう。
お水をセットで注文をし、お酒とお水を交互に飲むことで、胃の中のアルコール濃度を下げつつ、飲酒量も減らすことができます。
アルコール度数の高いお酒や日本酒を飲むときには、お水を添えてくれる飲食店も多いです。
お酒をオーダーしたときに水が添えられていなかったら、飲食店のスタッフにお願いして用意してもらうといいですね。
このようにお酒の飲み方の工夫をとりいれることで、睡眠を妨げにくくなります。
賢いお酒の飲み方を取り入れて、飲んだ日も眠れるようにしてみましょう。
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