睡眠コラム ○×クイズ
スペースシャトル爆発事故は眠気が原因のひとつだった?
正解は ○
1986年、スペースシャトル「チャレンジャー号」が打ち上げ72秒後に爆発、乗務員7名が亡くなった事故がありました。
チャレンジャー号の事故理由は、技術的なことなど多方面で解析されているようですが、睡眠に注目すると、長時間労働と睡眠不足も原因のひとつだといわれています。
このほか、世界的にも、いくつか睡眠不足に関連した事故が発生しています。1989年アラスカ沖で起きた原油タンカー座礁事故や1995年のスタープリンセス号座礁事故なども、居眠り事故であった可能性が指摘されています。
世界的なニュースになるほどの大事故はめったにはおきませんが、事故原因のひとつに睡眠不足によるヒューマンエラーが存在していることは明らかです。
眠気を常に感じている人が、判断を誤ったり、対応が遅れてしまったりすることは想像に難くありません。
明日は我が身、と、思うことがあれば、睡眠時間を見直してみようという気持ちになりますね。
【睡眠時間とパフォーマンスの関係】
日本の研究では、居眠り事故はほかの事故に比較して死亡事故を引き起こしやすいことが分かっています。交通事故を起こした運転者で、夜間の睡眠時間が6時間未満の場合に、追突事故や自損事故の頻度が高いそうです。
また、朝8時から1日以上徹夜で起きている人の認知や作業能力をはかった研究では、お酒を飲んで酔っ払っているひとと同じ程度に低下することが示され、いかに睡眠不足が様々な事故リスクとパフォーマンス低下につながっているかがわかります。
では、働く私たちが常に最低6時間の睡眠を確保できるようにするためには、どうしたらよいでしょうか?
仕事が大変忙しい時期には、残業が増えることもあるかもしれません。一般的にも、何かの作業がふえるときには、睡眠時間を削る場合が多いものです。そこで、繁忙期には最低6時間の睡眠を確保できるよう、何時までが仕事のタイムリミットかを決めておくと良いです。
【あなたの適切な睡眠時間は?】
全員が6時間であればよい、ということではありません。それぞれに、必要な睡眠時間があります。
その目安としては、普段の睡眠時間で日中に眠気を感じることが多ければ、もう少し延長が必要です。例えば6時間で眠気が生じる方は、7時間に延ばして2週間くらい様子を見てみましょう。起床時に疲れが残っていないこと、日中に眠気が生じないことが自覚できたら、あなたの最適な睡眠時間は7時間ということになります。
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