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✨現役オリンピアンを担当する理学療法士が解説✨
「今日からできるパフォーマンス向上術」

2023/05/23
ヘルスアップ健康だより

健康だより特別配信!

昨年末から今年にかけてスポーツ世界大会では、サッカーのW杯や野球のWBCなどで日本が大変盛り上がりましたね!
そこで今回の健康だよりは「世界で活躍する選手はこんな1日を過ごしている。今日からできる自分だけのルーティンを探していこう!」というテーマでお話しします。

私は、理学療法士としてアスリートの試合や合宿に帯同し24時間選手とともに過ごす機会が多くあります。
世界大会で成績を残している選手を数多くサポートしていますが、成績を残している選手にはやはり理由があります。
それは自己管理を徹底しており自分軸を大切にして日々過ごしていることです。
健康寿命を伸ばして行こうと言われている今、『選手の考え方や行動パターンを我々の生活にも落とし込むことで、健康になれるのではないか?』と思い、健康の維持や高いパフォーマンスを発揮できる方法を2つご紹介します。

(1) 防衛的悲観主義で事前対策を練る

「防衛的悲観主義」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
これは、最悪の未来を想定し、そういった状況にならないように対策を考え、結果に結び付けるという考え方です。
プロアスリートの現場において、ある選手は自分が負けるパターンを幾つも考え対策をとっています。
この考え方を私たちの日常生活に落とし込むとすると、マイナス要素を回避しようと努力し、前向きな計画を立てていく方法があります。
「最近体重が増えてきた。」「運動して痩せないとまずいな。」「生活習慣病になったら大好きなお酒や食事を制限されてしまうのではないか」といった悪い出来事を想定します。
そういった悪い想像が現実にならないように、一駅分歩いてみるなど、少しでも何かしらの対策をとろうという考えが浮かびませんか? 起こりうる可能性を検討することでパフォーマンスを発揮することも十分にあります。
必ずしも最初からポジティブに考えを変えることが良いのではなく、自身の性格や物事の捉え方、考え方についても個人差があるため自分に合った対策・方法を見つけていくことが大切です。

(2) パフォーマンス向上術としてルーティンを活用する

アスリートが実践する「ルーティン」

みなさんルーティンの効果についてご存知ですか?
具体的な効果として
・成功の妨げとなる思考や行動を防ぐ
・不安や緊張を和らげ、集中力を高める
・プレーの確実性を高める
などがあると言われています。

大切な場面で、ネガティブ思考などの感情は極度の緊張状態を作り出すため、体の状態も変化してしまいます。また、いつもより力んでしまったり、余計な事を考えてしまったりとパフォーマンスの低下を引き起こすとも言われています。
そういった思考をストップさせ、いつも通りの状態でパフォーマンスを行うためにルーティンが役立つのです。

アスリートの一日からルーティンを考える

ここからは具体的な1日のスケジュールをもとにどういったルーティンを実施しているか見てみましょう
1日のスケジュールの流れです。おおまかにスケジュール計画をたて、この中に自分のルーティンとなる要素を+@していきます。

▼アスリートのルーティーン例

ルーティンにしていくものは自分自身が前向きになれたり、弱点を克服していくものなど何でもかまいません。成功の妨げの思考を防いだり、不安や緊張などを和らげること。結果的に効果や実感を感じられるものであればなんでもいいのです。

この例では競技練習の時間等がある程度決まっているのでルーティンを導入しやすいスケジュールとなっています。
この選手のルーティンはトレーニングが始まる前と就寝する前に自分がなりたい理想の姿や良い成績を頭に思い描くことです。なりたい自分を常に考え追求することで、どんな状況下においてもそれが自信となり不安や緊張を和らげてくれます。結果、日々どのようなトレーニングをすれば理想に近づけるのか、何がたりないのかというポジティブなマインドになり前向きな行動を引き起こし現在も世界で活躍しています。

このように行動を起こすことよりも先に思考を充実させていくことで結果として行動につながり良い結果をもたらすことがあります。
私たちもアスリートにならい理想の姿や未来の自分を想定することで仕事への向き合い方が変わり結果的に生産性の向上やスキルアップにつながるのではないでしょうか?

さいごに

あくまでも仕事を例にした一例なので、自分軸を大切にしながら優先順位を考えストレスフリーなライフスタイルを送っていきましょう。

まずはルーティンやトップ選手の一例についてお話ししましたがどうでしたか?
自分に合うスタイルを確立してより充実した日々を過ごしましょう。
次回(20203/8/15予定)は、カテゴリー別にすぐに実践しやすいルーティンをご紹介いたします。お楽しみに♪

執筆者プロフィール きくち/看護師
美容・サービス業の会社員として就業をした後に改めて看護資格取得。消化器内科・皮膚科などの臨床経験後に産業看護師として働く皆様の健康をサポートするオンライン相談業務に従事しておりました。一般論ではなく「目の前のあなた」に寄り添ったメッセージをお届けいたしますので、気になること・困ったことがありましたら気軽にご相談ください。

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