木々の中を歩くと清々しい気分になったり、緑の多い公園でゆったりした気持ちになったり、そんな経験はありませんか。
実は自然の中で、なんとなく『心地よいな』と感じることには、わたしたちを癒し、健康に導く力があることが実証されています。
今月は、そんな森林浴で得られる効果をお伝えします!
森林浴の効果
① 森林を眺めることで、副交感神経の活動が増加する!
森林の中と、都市の中とで、リラックスした状態を示す副交感神経の働きを比較した研究では、
森林の中の方が都市の中に比べて、1.5倍副交感神経が高まったそうです。森林は、安らぎや癒しの空間であり、健康増進効果があるといわれています。
② ストレス減少には、自然の下で20~30分過ごすことが効果的
ミシガン大学のMaryCarol Hunter博士は、「ストレスホルモンのコルチゾールを減少させるのに
最も効果的なのは、自然を感じられる環境下で20~30分間、過ごすことだ」と述べています。
自然の中で過ごすことで、リラックスでき、ストレス軽減につながることにはエビデンスがあることがわかりました。自然には私達に聴こえない音(超高周波音)でコミュニケーションをする生き物たちがいます。そして『聴こえない音(=ハイパーソニック・サウンド)』が知らないうちに、私たちにやすらぎや健康をもたらしてくれています。
ハイパーソニック・サウンド
ハイパーソニック・サウンドとは、
人間の耳に聴こえる周波数の上限を超えて複雑に変化する超高周波を含む音のことをいいます。
このサウンドを体の表面から受けることで脳機能が高まり、
健康増進、やすらぎや好感形成などの効果(=ハイパーソニック・エフェクト)を心身にもたらすことが科学的に証明されています。
たくさんの生き物が生息している生物の多様性があふれる自然の多い公園や山などにハイパーソニック・サウンドは多く存在しています。
また、琵琶や尺八、ガムラン、チェンバロ、民族合唱などの音楽にも確認されていますが、
都市での生活やテレビ、CDなどの音には含まれていません。
これからはじまる梅雨の合間に、自然の中で、聴こえる音や聴こえない音を感じ、自然を全身で感じてみませんか。そこからポジティブな効果を実感していきましょう★
出典:環境省ホームページ 国立公園に行ってみよう!
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執筆者プロフィール 横山/保健師・公認心理師
臨床経験の後、行政での保健師経験の他、官公庁、民間企業にて産業保健に従事してまいりました。保健指導、健康相談、研修の企画、運営の他、メンタルヘルスの面談を数多く経験しています。
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