睡眠不足は、心や体の疲労改善が不足するだけではなく、実は作業効率や判断力も低下させています。 以前配信した睡眠コラム【スペースシャトル爆発事故は眠気が原因のひとつだった?】もご参照ください。
私たちは、体の睡眠リズムとして、一般的に起床してから15時間前後で眠りのホルモンであるメラトニンが分泌され、眠気が生じるようになっています。 そのため、起床後15時間以上経過すると作業効率が低下し、酒気帯び運転と同じ程度になるといわれています。 働く私たちは、忙しい時には睡眠時間を削って遅くまで作業してしまうことがありますが、酒気帯び運転と同じ作業効率となれば、普段より余計に時間がかかったり、クオリティが低下したりしてしまうことは容易に想像ができます。
睡眠時間が短い状態が続くと、作業能率が日を追うごとに低下していきます。やっかいなことに、自身では眠気を感じていないこともあり、睡眠時間が足りない生活を続けていると、慢性的な作業効率低下に気が付かずにいることもあるようです。 最大のパフォーマンスを提供するには、睡眠時間の確保に努めることが大切です。
約1週間の睡眠不足が続くと、その後の3日間程度は、しっかり眠っても日中の作業効率が回復しないことが分かっています。 週末に寝だめをして、睡眠不足を解消しようとする方もおりますが、一般的には多少の回復が見られるものの、逆に夜の寝つきに影響し、睡眠リズムがみだれて月曜日からの疲労感につながることが多いです。
これらのことから、「寝ないで頑張る」ことをしても、作業効率やクオリティの低下があることや、その後のパフォーマンスの回復にも影響してしまうため、潔く眠り、翌日の日中に集中するほうが良いようです。
睡眠は、疲労回復の源です。日々を”イキイキ”&”はつらつ”と過ごせるよう、オンライン健康推進室が睡眠時間を充実させるヒントをご紹介しています。 ヒントを取り入れて、より質のよい睡眠習慣を手に入れましょう! バックナンバーはこちらからご覧いただけます。
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