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【同調圧力とは…?】
自分の意見、言えていますか?

2023/07/13
ヘルスアップ健康だより

あなたは自分のことを「流されやすい人」だと思いますか?
ほかの人の行動や考え方に合わせることを「同調」といい、暗黙のうちに同調を強制することを「同調圧力」といいます。
「流されやすい人」とは、同調圧力に弱く、思わず周りに合わせてしまう人ともいえそうです。
今月は、チームで業務をする際に影響が大きい同調圧力についてみていきましょう。

日本は同調圧力が強い?

たとえば、定時で帰りたいな…と思っても、周りに帰る様子の人がいないと帰れない。ミーティングで自分とは異なる意見が出た時、何となく違う意見を出しにくい。そんな雰囲気も、同調圧力です。
「KY(空気が読めない)」という言葉があるように、多くの日本人は空気を読むことをよしとします。
周りの目を意識し過ぎて、結果的に同調圧力が強くなっているのかもしれません。

同調圧力のメリット/デメリット

「同調圧力」のメリットは、秩序が守られやすいことです。
たとえば、コロナ禍で日本が他国より感染者数・死者数ともに比較的少なかったのは、周りを見て自主的にマスク着用やワクチン接種をしたことも大きいとされています。
職場でいえば、皆の意見が同じだとチームワークは良好になります。人は同じ考えを持つ相手に親しみをおぼえるため、仲間意識が強くなり、コミュニケーションも円滑になるでしょう。

一方で、自分の意見が周りと違っても深く考えず、多数派の意見に合わせてしまうようなら、同調圧力はデメリットとなります。
問題のある指示に、おかしいと思いながら従ってしまう恐れすらあります。
例えば、SNSで「いいね!」が多い投稿は、賛同する人が多くいるだけで、信頼性があるとはかぎりません。
軽い気持ちでコメントしたり、拡散したりして、知らないうちに自分が加害者になってしまったということが、実際に起きています。
子どものいじめ問題も同様で、周りと同じように無視をしたりいじめたりしなければ、次は自分がいじめられる、といった意識がさらにいじめを加速させます。

同調圧力で気を付けること

周囲の意見に合わせることで、周りと良好な関係を保つことにも繋がる「同調」。職場の同調圧力が適度なうちは、チームワークや協調性を向上させますが、強すぎると社員の主体性がなくなり、意見やアイディアをつぶしてしまうことになりかねません。職場などの集団には同調圧力が働くことを心得ておき、自分の中にしっかりした判断基準を持つ。そして周囲と意見が違った場合、何らかの形でその意見を伝えることが大切になってくるのではないでしょうか。

周りの意見に流されず、自分も周りも大切にしながら意見を伝えられる手段『アサーション』については、こちら

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執筆者プロフィール 横山/保健師・公認心理師
臨床経験の後、行政での保健師経験の他、官公庁、民間企業にて産業保健に従事してまいりました。保健指導、健康相談、研修の企画、運営の他、メンタルヘルスの面談を数多く経験しています。
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