たとえば同僚から、「やっぱりO型ですよね!だと思っていました!」といわれたら、どう感じますか?O型のイメージとして、ノリがよく、楽天家で小さなことを気にしない、と思う方もいるかもしれません。また、大雑把で整理整頓が苦手、というイメージを持つ方もいるかもしれません。このように、
何かを見たり、聞いたりしたときに、「無意識に、こうだろう、と思い込むこと」を、アンコンシャスバイアスといいます。今月は、職場における無意識の思い込みについて見ていきたいと思います。
職場でよくみられるアンコンシャスバイアスとその影響
- 定時で帰る社員はやる気がないに違いない、と思う。
- 『今の若い社員って~だよね』などと、世代での解釈を持つ。
- 育児中の女性はきっと~できない、と決め付ける。
- お酒が飲めない人=付き合いが悪い人だと思う。
- 『男らしい』『女性らしくない』などと人を見ることがある。
- 異動してくる社員について、『~な人らしいよ』という噂や評判で判断してしまう。
あなたの職場でもこんな無意識の解釈はありませんか?このように、アンコンシャスバイアスは、「思い込み」や「きめつけ」となって、周囲に悪影響を与えてしまいます。そして、自分の先入観や思い込みで、何気なく発した言葉や態度が、相手を傷つけたりストレスを与えたりすることがあります。
アンコンシャスバイアスについて気を付けること
私たちは、同じものを見ていても、同じ状況下にいたとしても、感じ方や捉え方はその人それぞれ違います。
大切なことは、人それぞれ解釈が違うということ、そして、何気なく発した言動が相手にとって、どんな受け止め方になるかも人それぞれということです。
誰にでも起こりうるものだからこそ、自分の言動に「思い込み」や「きめつけ」がないか、一歩とどまって確認していくことが大切です。そして、そのような意識を持つことが、関係性や組織をよりよく変えていくことに繋がります。具体的に職場では、このような影響が出ると想像できます。
- ダイバーシティ&インクルージョンの推進につながる
- ジェンダー平等の推進につながる
- 自分自身へのキャリアにおける可能性が広がる
- ハラスメントの防止につながる など
無意識なゆえに気付きにくいものですが、「アンコンシャスバイアス」の存在に気づくこと、日常生活の中でも意識することで、見方やとらえ方が変わったり、他の可能性を考えてみようと思えたり、一歩踏みとどまってみることができます。そしてそれは自分にとっても、周りにとっても、職場全体にとっても、よい影響をもたらすのではないでしょうか。
執筆者プロフィール 横山/保健師・公認心理師
臨床経験の後、行政での保健師経験の他、官公庁、民間企業にて産業保健に従事してまいりました。保健指導、健康相談、研修の企画、運営の他、メンタルヘルスの面談を数多く経験しています。
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