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やせ志向の影響と栄養について

2023/10/17
食事食事コラム/マンガ

昨今、若い女性の中で「やせ志向」や無理なダイエットが増えている傾向があります。
とくに20代女性のBMIが低いことが顕著で、「やせ」の女性が多く約5人に1人が、BMI18.5未満の「やせ」に該当しています。
また、そのような女性の多くが、普通体重(BMI18.5~25)、または現在「やせ」であるにもかかわらず、自分が太り過ぎていると思っている人が多いという現状もあります。

SNSやメディアの影響もあり「やせるのが正義」「やせたら可愛くなれる」といったイメージを持つ若い女性が増えていますが、「やせ」=低栄養状態ともされ、実は身体に様々な悪影響を及ぼすことがわかっています。

「やせ」=低栄養が与える悪影響と、必要な栄養素

①月経異常
過度な食事制限などにより、無月経や月経異常になることがあります。
それを放置してしまうと、将来的に妊娠しにくくなるリスクやその他の病気などのリスクが増えてしまいます。
このようなときには、カロリー摂取・炭水化物などをしっかり摂り、体重を普通体重まで増やすという対策をとることも一つです。

②貧血
栄養不足により、「鉄分」が不足して起こる鉄欠乏性貧血。
特に女性では毎月の月経の影響なども含まれるため、鉄分が不足しやすい状態です。
貧血傾向だなと感じることがあれば、鉄を含む食品(赤身肉・レバー・赤身のお魚・大豆類・青菜など)や、血をつくり鉄の吸収に必要となるタンパク質やビタミンなども意識してとるようにしてみてください。

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・あさり缶クラムチャウダー

③次世代(こども)への影響
日本では低出生体重児(2,500g未満)が増加しており、これには母親の妊娠前の「やせ」や妊娠中の体重増加が少ないことが関係していると考えられています。
そして、出生時体重が低い子どもは、成長後に糖尿病や高血圧などの生活習慣病を発症しやすいことがわかっており、自分のためだけではなく将来の次世代のためにも、体型を考えることが大切だと分かっています。

④骨量低下・骨粗しょう症
骨粗鬆症は、骨折しやすくなるほど骨量が低下した状態のことをいい、20歳代の女性にとっては関係のないように感じるかもしれませんが、女性は閉経後にホルモン変化により急に骨量が減少すると言われています。
そのため、若いときに低栄養状態になってしまうと、将来骨粗しょう症になり骨折など日常に大きな悪影響を及ぼすことになります。
健康な骨をつくるためには、カルシウムを摂取することや、カルシウムの吸収を促すビタミンDや骨の形成を助けるビタミンKの摂取を心がけるのが良いと言えます。

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・鮭のミルク煮

若い女性の低栄養増加の背景には、女性の社会進出による忙しさや朝食を食べる時間がない、食の外食傾向なども関係していると言われていますが、
まずはSNSやインターネットなどの情報に惑わされることなく、「自分にとっての適正体重」を把握し、それに沿って栄養をしっかり摂って日々元気に過ごせるように食事を改善してみるといことをぜひ実践してみてください!

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