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胃腸も年の瀬

2023/12/05
ヘルスアップ健康だより

いよいよ師走になり、月末の仕事納めに向け慌ただしくなってまいりましたね。
ご家庭でも大掃除を計画したりと、一年を締めくくる大切な季節となりました。
この時期は、忘年会などのお誘いも少しずつ予定されているのではないでしょうか。

ついつい、飲みすぎ、食べすぎをする時期でもあります。年始もおせち料理など、美味しい楽しみが待っていますので、ぜひ胃腸を大事に過ごしていただければと思います。

冬には胃腸が弱くなる

胃腸の動きをつかさどる自律神経は、副交感神経です。

副交感神経は、管をひろげ、血圧を下げて、呼吸がゆっくりになるなどリラックスに向かう神経です。胃においては胃酸が出やすくなるといわれています。一方で、冬は気温も低く、体も冷えがちです。そうすると体の体温を逃がさないように、交感神経が強く働くようになります。
冬の冷えが原因で、副交感神経の動きが弱まり、胃腸の消化吸収力が低下した状態になります。

では、胃腸の動きを弱める冷えをどのように解消していけるのでしょうか。

体を芯から温め、よく働く胃腸にする

方法は2つあります。まず、体表面の皮膚の温度を下げ過ぎないこと。
二つ目は、温かい食べ物などをたべ、体の内側から温めることです。

冬は衣類の調節をしたり、首・手首・足首まで覆い、冷やさないようにします。ご自宅でも靴下をはいたり、湯たんぽをつかったりなど工夫を取り入れることもひとつです。
そして、温かい食べ物や飲み物をとりましょう。朝起きたら1杯の白湯やお茶を飲んだり、お食事中も温かい飲み物を飲むといったことがお勧めです。

年の瀬のイベントを乗り越える胃腸対策

胃腸の調子を整えながらも、年の瀬にむけてお酒を飲んだり、たくさんお食事をしたりする機会が増える方もいるのではないでしょうか。
お正月も控えていますから、胃もたれして楽しく過ごせなかった、といったことがないようにしたいですね。
そこで、年の瀬を乗り越える胃腸対策を2つご紹介します。

  1. 疲れをためず、リラックス
    胃腸は、副交感神経がつかさどっていることをご説明しました。ストレスが高まっていると、交感神経が活発になり胃腸の動きが低下します。
    会食やアルコールの機会が増えると、胃腸に負担がかかってしまいます。
    仕事を早く切り上げる日や、ゆっくりと湯船に入る日をつくるなど、疲れをためずにリラックスができると良いですね。
  2. 脂ものを避ける
    胃は消化の働きを持っています。私たちが食べるもののうち、主食となるお米などは2~4時間で消化されるものの、脂質は7~8時間かかります。
    特に、お夕飯に多く召し上がると、寝ている時間も胃が消化のために働くこととなり、休むことができません。
    腹八分目を心がけ、脂身の多いお肉は多少控えるように意識されてみてくださいね。

いかがでしょうか、年の瀬を迎え慌ただしい毎日を過ごされる方が多いと思います。
工夫を取り入れて、胃腸の調子も整えながら過ごしてくださると嬉しいです。

執筆者プロフィール 齋藤/看護師
循環器専門病院にて約20年看護師として勤務。看護師の経験を活かし、オンラインでの健康相談を延べ1万件の対応をしてまいりました。得意とする相談は、睡眠障害、メンタルヘルス、生活習慣病など。オンライン健康推進室では、コンテンツ作成、コラム執筆、チャット健康相談やオンライン面談などをしています。ぜひお気軽に、ご相談ください。
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