睡眠コラム ○×クイズ
女性特有の睡眠障害がある?
正解は、〇! 女性ホルモンの変化が、睡眠に影響しています。
女性は、月経や妊娠出産、閉経といった各ステージがあります。
それぞれのステージには特有の睡眠障害があり、月経前は日中の眠気、妊娠中は眠気や不眠が生じます。
出産後は、育児のために睡眠不足の状態になりやすく、のちに閉経を迎えると不眠になりやすいといわれています。
月経前の眠気の原因
月経のリズムは、黄体ホルモンとエストロゲン・プロゲステロンなどが作用しています。月経前は基礎体温が上昇し、少し身体がぽかぽかした様子が続きます。
睡眠の深さや、寝つきの良さは体温の上下が大きいことが影響しているのですが、月経前はプロゲステロンにより体温が高い状態が続くため、体温の上下幅が少なくなるために、睡眠が浅くなることがわかっています。
妊娠中の眠気もホルモンの影響です
体温が高くなるプロゲステロンは、排卵直後から、妊娠のために子宮内膜を充血させる作用があります。妊娠した場合は、継続して分泌されており、特に妊娠の前期は、日中の眠気が強くなります。
妊娠の有無にかかわらず、眠気があるリズムの時期は、なるべく太陽の光に当たり、夜更かしをしないようにして過ごすと良いでしょう。
出産後は睡眠不足になりやすい
産後は体の中で大きな変化が生じています。
子宮を収縮させ、母乳が出るようになる体の変化や、育児によりまとまった睡眠をとることができなくなります。
相対的にも睡眠不足になりますから、周囲のサポートも得ながら昼寝をするなど、睡眠時間を補うことが大切です。
更年期女性の半数は不眠になる
加齢により、睡眠が浅くなることがわかっています。こちらの睡眠コラムもご参照ください。
▼年を取ると、長く眠れないのはほんと?
注意が必要なこととして、眠れないために不安が強まったり、睡眠にこだわりを持ちすぎたりすると、慢性的な不眠になってしまいます。
睡眠にこだわり過ぎず、日中は体を動かしメリハリのある生活を心がけるようにしましょう。
どうしても眠れなくてつらい場合は、心療内科などの医療機関に相談し、ホルモン剤や眠り薬、安定剤などを試してみることもひとつです。
心地よい睡眠をサポートします
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