デスクワークを行っている方はパソコンなどの液晶画面を見ている時間も多く、目の霞みや疲れ、乾燥を感じる場面も多いのではないでしょうか。
また、昨今はスマートフォンやタブレットの普及が進んでいる関係から、画面を長時間見ることで目の症状を感じる方も増えているようです。
目の疲れやかすみ・痛み・乾燥・充血などの症状以外に、頭痛・肩こり・吐き気・倦怠感といった体の症状が併発していることはありませんか?
もしかしたらそれは「眼精疲労」が起きているサインかもしれません。
眼精疲労の原因を知りましょう
眼が疲労する原因は主に「3つ」挙げられます。それぞれを確認してみましょう。
①PC、スマートフォン、タブレットの視聴による「ドライアイ」
PCやスマートフォンなどで作業したり動画視聴をするとその事柄に集中することから「
まばたきの回数が減り、目が乾燥する」ことがあります。
まばたきが減り目の表面が乾燥すると、角膜が傷つき涙の蒸発量が増えて、さらに目が乾燥する…という悪循環が発生してしまうことも。
日本眼科医会の発表によると、
通常人は1分間に約15.5回の瞬きを行いますが、タブレットやPCを使用した際のまだ機械数は1分間あたり約6~6.5回と「2分の1以下の回数」になっていることが分かっています。
PCやタブレット、スマートフォンを使うことが当たり前となりましたが、連続で長時間視聴しないよう少し工夫することが大切ですね。
②コンタクトレンズやメガネの度数があっていないことによる「目の疲労」
適切な度数を使用しないと、目のピントを合わせる「毛様体筋」という筋肉が過度に緊張を続けるため、かすみ・充血・まぶしさなどを感じやすくなります。
また度数だけでなく「屈折検査」という遠視・禁止・乱視の程度や目のカーブを調べて、自身にフィットしていることを確認することも非常に大切です。
(皆さんは眼科の検査で、気球の絵がぼんやりしたりくっきり見えたりする機械を使用したことはあるのではないでしょうか。これが屈折検査であり、ピントがどのように調整されているかを測定しています!)
眼の疲れと共に肩こりや頭痛が併発する方はメガネやコンタクトの度数があっていないことも多いようです。
また、最近はインターネットで安価にコンタクトレンズを購入できるようにもなっているため、「なんとなく同じ度数・カーブで良いかな」と使い続けていることも問題視されています。
皆さんはメガネやコンタクトの度数・屈折を定期的に見直してしますか?もし数年以上眼科で検査していない場合は定期健診として視力検査・屈折検査をすることをお勧めいたします。
③作業環境による目の負担の増加
厚生労働省から「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」が公表され、目の健康を守るためには「作業環境の調整」が大切ということが周知されました。
長時間にわたって画面を凝視し続けることによる眼精疲労は、身体だけでなく、メンタルヘルスにも悪影響を及ぼします。
また、パソコンを使用する際に適切でない姿勢で作業することは腰痛の原因ともなり、最悪の場合には労災にもつながる恐れがありますので、以下注意点を意識しましょう。
- 室内の明暗の対象をなるべく少なくし、まぶしさを生じさせないようにすること
- ディスプレイ画面上の照度を500ルクス以下、書類やキーボード上の照度を300ルクス以上にすること
- ディスプレイに太陽光などが入射する場合には、窓にカーテン・ブラインドを設置すること
- ディスプレイの位置・前後の傾き・左右の向きなどを調節すること
- 反射防止型ディスプレイを使用すること
- 1回の作業が1時間以上連続しないこと連続しないようにすること
※1時間を超える場合には、次の連続作業まで10~15分の小休止をとること
- 椅子に深く腰掛け、背もたれに背を十分に当て、足の裏全体が床に接した姿勢で、ディスプレイからはおおむね40cm以上目を離した位置での作業をすること
セルフケアを実践しましょう!
ONLINE健康推進室ではこれまでにも眼精疲労対策についてご紹介してまいりました。
作業環境調整や手軽に実践できるケアについて以下コラム内で解説しておりますので、ぜひご参考ください。
◎作業環境を調整したい方はコチラ!
より快適な就業環境調整を!「エルゴノミクス」
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10月10日は「目の愛護デー」
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執筆者プロフィール きくち/看護師
美容・サービス業の会社員として就業をした後に改めて看護資格取得。消化器内科・皮膚科などの臨床経験後に産業看護師として働く皆様の健康をサポートするオンライン相談業務に従事しておりました。一般論ではなく「目の前のあなた」に寄り添ったメッセージをお届けいたしますので、気になること・困ったことがありましたら気軽にご相談ください。
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