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ストレスを乗り越える!
ビジネスの現場でも注目される「レジリエンス」

2024/04/10
ヘルスアップ健康だより

新年度が始まる4月となり、新しい生活がスタートした方もいるのではないでしょうか。
春は進学・就職・異動など様々なイベントが起きる時期であり、環境や人間関係も大きく変化が起きる時期になります。

じつは社会的な変化が大きい春はメンタルヘルス不調が起きやすいともされており、注意が必要な時期です。
そこで今回は変化に伴ったストレスに負けず、困難をしなやかに乗り越えるために必要な力である「レジリエンス」についてお話をしてまいります。

「レジリエンス」とは何か?

①心理学におけるレジリエンスとは

心理学におけるレジリエンスは、大きな変化や逆境などに直面した時に適応する「精神的な回復力」を示す言葉として用いられています。
ここで大切なことは、ストレスを「感じない・寄せ付けない」ということではなく、「一度受け止める」ということです。

よく「レジリエンスが高い人=落ち込まない屈強な人」とイメージされる方がいますが、実はそうではありません。
なにか困難なことがあったとしてもそれを一度受け止め、「しなやかに」「柔軟に」対応してゆき、少し精神的に落ち込んだとしてもその後は自ら回復していくことが大切になります。

いつでも強くある必要はなく、精神的に落ち込んでしまったとしても、また戻ることができる。「ダメだったな…」ということがあっても「次は別の方法でチャレンジしてみよう!」と思えるのが「レジリエンスが高い人」とイメージをしてみましょう。

②ビジネスにおける「レジリエンス」とは

近年ビジネス界隈においてレジリエンスが注目されるようになったきっかけは2013年の世界経済フォーラムのメインテーマが「レジリエント・ダイナミズム」だったこととされています。
フォーラムでは「逆境におけるリーダーシップ」「経済のダイナミズムの回復」「社会のレジリエンス強化」という3つの柱をテーマとして270以上の公式セッションが行われました。
中でも「社会のレジリエンス強化」において生産性・注意力・責任感・健康を保つためには、個人のレジリエンス強化や企業レジリエンスの構築(柔軟で即納性の高い組織構造・相互信頼に基づいた企業文化の醸成)が重要と発信されています。

以後もビジネス環境や労働環境の大きな影響があり、国内においては2019年に政府が打ち出した「働き方改革」により、働き方の多様化や終身雇用の崩壊といった変化がおこっています。
年功序列ではなく、成果主義の評価へ移行したことで、個人への負担が大きくなったことにより、ストレスの乗り越え方である「レジリエンス」が重要視されるようになりました。

仕事をしていると様々なストレスを受けるかと思います。
それらに対してしなやかに・最適な方法で乗り越え、大きく前に前進することが大切です。
パフォーマンス向上・ワークライフバランス改善をするためにも、少しずつレジリエンスを高めていけると安心ですね。

個人の「レジリエンス」を高めるために出来ること

①思考のパターンを知る・別の見方を知る

皆さんは、自分がよく陥る「思考のパターン・クセ」はありませんか?
例えばですが、上司や同僚から業務について指摘があった際に
「怒られてしまった…この仕事は自分に向いていないのかもしれない。ほかの人にやってもらった方が良いのかな…」と思う方もいれば
「期待をしてくれているからこそ指摘してくれたんだ、挽回していこう!」と感じる方もいらっしゃるかと思います。

前者はストレスを強めてしまうことも多く、こういった考え方のクセがある場合、あなた自身を苦しめていることがあるかもしれません。
ですので、まずは自身の思考・パターンを知り、好ましい捉え方や解釈ができるようトレーニングできると良いです。
具体的には以下コラムにて解説しておりますので是非ご参考ください。

②周囲からのサポートを得る、つながりを持って共感を得る

個人の努力もとても大切ではありますが、どうしても乗り越えられないような高い壁に直面した時、一人ではどうしようもない、俯瞰して反省することも難しい…ということがあるかもしれません。

そういった時には、お一人で抱え込まずに周囲からのサポートを得ることも非常に大切なこととなります。
共感を得る、サポートしてもらえる関係性作りのためには普段から「返報性(へんぽうせい)の法則」を意識できると良いです。

「返報性の法則」とは自らの行いはやがて自分のもとに返ってくる、ということであり、複数種類があります。
その中に「好意の返報性」があり、相手から何らかの好意や親切を受けた時はそのお返しやお礼をしたくなる。という心理があります。
いざ、何かあったときに周囲からサポートしてもらうためにも、普段から自分自身が周囲をサポートをすること、共感的に接することを意識していきましょう。

気持ちや体調が落ち込みやすい季節を乗り切り、穏やかに春を迎えられるようご自身のペースで実践してみてくださいね。

ご質問やご相談などありましたら、健康相談チャットを気軽にご利用ください。

執筆者プロフィール きくち/看護師
美容・サービス業の会社員として就業をした後に改めて看護資格取得。消化器内科・皮膚科などの臨床経験後に産業看護師として働く皆様の健康をサポートするオンライン相談業務に従事しておりました。一般論ではなく「目の前のあなた」に寄り添ったメッセージをお届けいたしますので、気になること・困ったことがありましたら気軽にご相談ください。
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