夏の兆しがみえる、爽やかで過ごしやすい季節となりましたね。
一方で、4月に環境が変わった方にとっては、生活リズムや人間関係の変化による緊張やストレスから「5月病」と呼ばれるだるさや疲れなどの症状が出やすい頃でもあります。
そこで今回は、心も体も元気いっぱいになれる、旨味と栄養が豊富な「5月に旬を迎える食材&レシピ」をご紹介します。
5月に旬を迎える食材
【野菜】
5月が旬の野菜はみずみずしく、フレッシュ感を味わえるのが魅力です。
特におすすめの野菜が「4点」ありますので、詳しく見て行きましょう。
- アスパラガス
春の代表的な野菜で、うま味とコクのある緑黄色野菜です。穂先が締まっており、緑が鮮やかで、太くまっすぐに伸びているものを選びましょう。
カロテンやビタミンC、E、B群を豊富に含み、疲労回復やスタミナ増強に効果のあるアミノ酸の一種、「アスパラギン酸」も多く含まれています。
- 新ごぼう
一般的なごぼうは秋から冬にかけて収穫するのに対し、「新ごぼう」は春から初夏にかけて収穫します。成長しきっていない若いうちに収穫をするもので、繊維が柔らかくて香りも良く、小ぶりで白いのも特徴です。
食物繊維が豊富に含まれており、野菜の中でもトップクラスの含有量です。便秘の解消や腸内環境を整える効果が高く、動脈硬化予防にも有効です。
- 新じゃがいも
収穫後、掘りたてのまま出荷されるジャガイモです。小ぶりで皮が薄くみずみずしいので、薄皮ごとフライにしたり、煮物にするのに向いています。
豊富に含まれるビタミンCはデンプンに包まれていることで、加熱などで壊れにくいのが特徴です。
- 新玉ねぎ
収穫後すぐに出荷される玉ねぎで、みずみずしく辛みが少ないのが特徴です。生でサラダに使うのもおススメです。
独特の香りと辛さのもとは、「硫化アリル」という揮発性の成分で、疲労回復に必要なビタミンB1の吸収を助け、新陳代謝を活発にしてくれます。
【魚】
5月が旬の魚介類は、クセが少なくさっぱりとした味わいで、生でも美味しく食べられるものが多いです。おすすめの食材「3点」について、詳しく見て行きましょう。
- 鯛(たい)
縁起物として知られる鯛は、5月が旬の真っただ中です。
産卵直前の春になると体のピンク色が鮮やかになるため、春のタイは「桜鯛」とも呼ばれます。身はさっぱりとしてたんぱくな味わいで、和食だけでなく洋食との相性も◎
オメガ脂肪酸であるDHAとEPAが含まれており、DHAは脳の働きを活性化し、EPAは血液をサラサラにする働きがあります。ビタミンやミネラルなどの栄養も豊富に含んでいます。
- 初がつお
初夏にかけて旬を迎えるので、5月は初がつおとして特に価値があるでしょう。さっぱりとした味わいが特徴です。
DHAとEPAが含まれており、特に初がつおにはタンパク質も多く含まれ、ビタミンB6・ビタミンDなどが摂取できるのも魅力です。
- あじ
5月頃のあじは旨味がたっぷり詰まっていて、脂ものっています。味がよい魚であることから、「アジ」という名がつけられたそうです。
糖質のエネルギー代謝に関わるビタミンB1が含まれ、日頃の食生活で不足しやすいカルシウムも豊富です。
【果物】
5月が旬の果物は、香りが良く水分をたっぷりと含んだ瑞々しさが魅力です。水分補給に取り入れるのもおススメです。
- いちご
愛らしい見た目と、そのまま食べられる手軽さで人気の果物です。
ビタミンCも豊富で、約7粒で1日の必要量が摂れるほどです。
風邪予防のほか、美肌効果も期待できます。水溶性食物繊維も多く含み、腸内環境を改善して便秘の解消につながります。
- さくらんぼ
見た目が可愛いさくらんぼは、初夏にかけて旬を迎えるため5月下旬から市場に出回り始めます。
注目したいのは、さくらんぼはビタミンの宝庫ということ。
さくらんぼを食べることでビタミンB1・B2、ビタミンC、カロテン等のビタミン類をバランスよく豊富に摂取することができ、風邪予防や美肌効果が期待できます。
5月が旬の食材を使った美味しいレシピ
ご紹介した旬の食材を使ったこちらのレシピをぜひご覧ください。
春らしい彩りで、気持ちもリフレッシュできそうですね。
旬の食材は栄養たっぷり!
野菜や果物は出回る時期が長く一年中手に入れることができますが、出回り最盛期とそれ以外の時期では、栄養成分に差があることが分かっています。
(例えば、じゃがいもはビタミンCの含有量が5~9月に多く、夏野菜のトマトは6月以降の夏場にビタミンが充実しているなど)
旬の食材はフレッシュなエネルギーに満ち、栄養が豊富で、安価で手に入るものも多くあります。
ぜひ季節感のある献立や旬の食材の味わいを楽しんで、心も体も元気で豊かな毎日を過ごされてくださいね。
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