H1

健康コンテンツ

健康コンテンツ詳細

ストレスと歯の関係、知っていますか?🦷
こころが元気になる歯のケア3選!

2024/06/12
ヘルスアップ健康だより

皆さんは、日々のストレスが歯に与える影響をご存知ですか?
口や歯は体の健康とは切り離してとらえられがちですが、体の一部であり、心の健康は歯の健康にも大きく関わっています。
そこで、ストレスが歯にどのような影響を与えるのか、そして歯の健康を保ちながら心も元気になる歯のケアについて解説します。

ストレスが歯に与える影響

  1. 歯周病が早く進行する
    歯周病は、歯に付着した歯垢(「しこう」=プラーク)の中の原因菌がつくり出す毒素と免疫の反応によって、歯を支える組織が壊れてしまい、進行すると歯が抜けてしまう病気です。
    ストレスが加わると免疫力が低下し、歯周病の進行が早まることがわかっています。
  2. むし歯が増える
    むし歯は、歯垢の中の原因菌がつくり出す酸によって、歯の表面が溶かされてしまう病気です。
    だ液には酸を中和させて、歯の表面を修復する作用があります。
    リラックス時はサラサラしただ液が分泌され、口の中の潤いを保ち、虫歯になりにくい状態にしてくれます。
    ところが、ストレスがかかると交感神経が働き、粘性の高いネバネバしただ液が分泌されます。
    ストレスが大きいほど、口の中が粘つき、口の中の水分も少なくなるため、むし歯になりやすくなる
    のです。
  3. 顎(がく)関節症を起こしやすくなる
    口を開けるとあごに痛みがある、音が鳴る、口が開かないといった症状のあごの病気です。
    これまでは「噛み合わせ」が原因とされていましたが、近年ではストレス・歯ぎしりや食いしばり・ほおずえや片方噛みなど、心理的・物理的なさまざまな要因が重なり発症すると言われています。
(参考:厚生労働省 「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトこころの耳 /ストレスと口の健康」 )

口の中の潤いをキープ!
美しい歯を手に入れるセルフケア3選

ストレスを感じると口の中が乾燥し、歯周病やむし歯になりやすく、また顎関節症を起こしやすいとお伝えしました。
ここからは、口の中の潤いを保ち、きれいな歯を維持するためのセルフケア方法について3つご紹介いたします。


  1. フッ素配合の歯磨き粉で丁寧に歯を磨く
    むし歯・歯周病予防の歯みがき粉は、「フッ素入り」のものを必ず選ぶようにしましょう。
    原因菌により歯を溶けかかっている状態、つまり初期のむし歯のうちであれば、「再石灰化」といい、だ液中の成分により歯の修復することが可能です。フッ素はこの再石灰化を促進し、歯を修復する働きがあるのです。また、歯質を強化したり、原因菌の働きを弱めたりする効果もあります。
    また、ホワイトニング効果を求める場合は、「ハイドロキシアパタイト」、あるいは「過酸化カルシウム」が含まれる歯磨き粉を選びましょう。
    口が乾燥したとき、ストレスを強く感じた時などは、キシリトール入りのガムをゆっくり噛むと唾液腺が刺激され、だ液の分泌が促進されます。
  2. 歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の間を清潔に
    歯と歯の間は通常のブラッシングではなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。
    (デンタルフロスの使用方法)
    ①鏡で確認しながら歯と歯の間にデンタルフロスの糸の部分を当てます。
    ②ゆっくりと小さくノコギリを引くようにしながら入れます。
    ③中まで入ったら、歯の面に沿わせて上下に動かしながら前と奥の歯の両方の面の歯垢を取り除きます。
    ④ゆっくりと小さく動かしながら取り出します。
  3. 歯ぎしり・食いしばりはマウスピースで歯への負担を防ぐ
    歯ぎしりや食いしばりが続くと、顎が痛くなったり肩こりが起こったりするだけでなく、顎関節症の要因にもなります。
    歯ぎしりや食いしばりは睡眠中に起こるため、睡眠中に使えるマウスピースで治療をします。すでに症状がある場合は、歯医者を受診するようにしましょう。

歯科検診は、美容院に行く感覚で予約しましょう!

皆さんは、定期的な歯科検診を受けていますか?歯の健康を守るためには、むし歯や歯周病にいち早く気付くことが大切です。

また、口の中の状態悪化から心(メンタルへルス)に与える影響があるとも言われています。
痛む歯があるとストレスを感じますし、歯が1本なかったり、歯並びが悪かったりすると自分自身への自信がなくなってしまったりします。
歯のトラブルを抱えていると抑うつになりやすく、実際の研究結果でも歯の本数が少ないと閉じこもりになりやすいことが分かっています。
「人生100年時代」の現役世代のうちから歯の健康を保っていくことは、その後の生活の質に(QOL)大きく関わるのです。

口の中を良い状態に保つためにも、歯の定期検診は最低でも半年に一度、できれば2~3か月ごとに通っていただくことをお勧します。
美容院に行くタイミングで、一緒に予約をすると忘れませんね。

日々のストレスを感じたら、口の中の変化にも気づきましょう。美しい白い歯を維持することで、気持ちも明るくなり、メンタルヘルスにも良い効果が得られます。
ぜひ上記でお伝えしたセルフケアを実践して、笑顔あふれる毎日を過ごしていきましょう!

執筆者プロフィール 千葉/保健師・公認心理師
消化器内科病棟にて看護師としての経験を活かし、保健師兼公認心理師として、働く皆様の健康と心のサポートを担当しています。皆様が「あなたらしく」健康を維持・増進できるよう、一人一人の声に耳を傾け、適切なアドバイスを提供し、日々の生活がより良いものになるよう努めています。何か悩み事があれば、気軽にご相談ください。
毎日の元気と笑顔をサポートする健康情報をお送りします!

季節のトピックスや健康増進に役立つコラム・動画を定期配信しています。
「これならできそう」、「これを実践したら心地よさそう」と思えることがあなたに合った健康づくりのヒントを見つけるコツ!
できることから無理なく健康づくりを始めましょう!バックナンバーはこちらからご覧いただけます。
ご質問やご相談など、健康相談をお気軽にご利用ください。相談方法の詳細はこちらからご確認いただけます。

看護師・保健師があなたのそばに。
ボタンをタップして、LINEで相談してみましょう!

一覧へ戻る