梅雨の時期の体調不良と運動の関連性は?
雨が続くと、外に出る機会が少なくなり自然と運動量も減少してきますよね。
この時期に発生しやすい身体の変化としてよく上げられるのは「むくみ」「全身倦怠感」といった“なんとなく怠く感じる”症状です。
このような体調不良の原因は諸説あるとされていますが、要因の一つとして「体を動かさないこと」が大きくかかわるとされています。
普段、筋肉がポンプのように働いて体内の水分や血液を循環させているのですが、それが十分に行われないことが原因です。
実は東洋医学でも梅雨の時期の不調について言及がされています。
漢方の考えでは梅雨の時期の過剰な湿気によって体に余分な水分がたまった状態を「湿邪(しつじゃ)」と呼び、
体を動かさないことで体内の水のめぐりが悪くなり様々な全身症状が出るとされています。
また、胃腸などの消化器がもっとも影響されやすいといわれており、夏バテの前兆ともいわれるため、今の時期からの対策が大切です。
これから梅雨・夏本番を迎える前に、しっかりと対策ができると安心ですね!
今回のコラムでは「体のめぐり・血液循環」に着目した2ステップの対策をお届けします。
家の中でも手軽に行える運動ですので、ぜひお試しください♪
◆STEP1: 筋肉と血管の柔軟性を上げましょう!
「運動の前にストレッチことは良いこと!」となんとなく認識している方も多いかと思いますが、学術的な根拠があることはご存知でしたか?
ストレッチで筋肉を動かし、血管内皮細胞という血液を流す役割の細胞が刺激されると「一酸化窒素」という物質が分泌されます。
この一酸化窒素が血管の広がりを調節する平滑筋という筋肉に働いて、血管の動きをしなやかに・血流を上げるという効果があり、その後の運動効率を上げることに繋がります。
より効率的に血液を巡らせるには太い血管である「太もも」や「ふくらはぎ」のストレッチが重要とされますので、運動の前には足のストレッチをしっかり行いましょう!
◎おすすめの下半身ストレッチ
・
日常でできるストレッチ!座ったままできるふくらはぎのエクササイズ
・足全体を動かして
全身の循環をアップ!ランジストレッチ
◆STEP2:軽く息が上がるくらいの負荷をかけて運動しましょう
しっかりと足を動かして筋肉・血管の動きをしなやかにした後は、全身を動かしましょう!
ただし、循環を改善する際は激しい運動をする必要はありません。
少し息が上がって心拍数がやや上がる程度の運動を継続することが大切です。
5~10分程度といった
短時間でも効果は得られますので、毎日実施する習慣をつけていきましょう!
◎おすすめの全身運動
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