新生活から3ヶ月が経ちました。
入社された方や異動があった方、または上司や同僚が変わった方も、新生活からもう3ヶ月。新しい環境に慣れ、新たな日常が軌道に乗ってきた頃かと思います。
実は働く人の8割が新しい環境にストレスを感じたことがあり、特にこの時期メンタルヘルス不調に陥る方がいます。
最近では大型連休明けの5月病を通り越して、不調を長引かせる6月病という言葉も生まれました。
7月になりそろそろ夏季休暇もやってくる時期。ここでセルフチェックをして不調に気が付き、立て直していくことがとても大切です。
そこで今回は、ご自身の様子のセルフチェックとコンディションを整える大切さをお伝えしていきます。
なぜ新生活から3ヶ月目が気をつける時期なのか
ある人事系サイトの記事によると、以前よりも入社後3か月以内に離職を経験する新卒社員が増えてきているというデータがあります。
その背景には入社という環境変化に加え「研修後、配属先に異動する」という度重なる状況の変化によるものと「学生生活から仕事をするという生活パターンの変化」といったものが理由だそうです。
デスクワークでは、学生時代よりもさらにPCに向かう時間が増えますから、活動量の減少も拍車をかけるようです。
新人に限らずですが、皆さんの周囲にも、少し様子が心配な方はいませんか?そしてあなたも、いかがでしょうか。
例えば、「在宅勤務回数が増える」「遅刻する」「周囲とのコミュニケーションがおっくうになる」「WEB会議も画面をONにしない」といった、あれ?という変化が、予兆です。
そこで、メンタルヘルス不調のサインとしてよく出る症状をチェックしてみましょう。
メンタルヘルス不調をセルフチェック!
あなたはいくつチェックが付きますか?
直近2週間の様子を思い出して、該当する項目をチェックしてみましょう。
いかがでしょうか。あなたはいくつ当てはまりますか?
実は
このチェックリストは、うつ病の診断にも使われるものです。
1)2)の症状どちらかを含み、かつ3)~10)の症状が4つ以上当てはまる場合は、ストレスが強くかかっている可能性もあるため、できれば一度心療内科に受診をしておくと安心です。
ストレスのサインとは
病気ではなくても、私たちはストレスが溜まれば、メンタル、フィジカルでの症状があらわれてきます。
下の図のような症状は抱えていませんか?その症状は、仕事のパフォーマンスにも影響があります。
私たちは、不眠を抱えると仕事のパフォーマンスも50%に低下しているのです。その状態で就業を続ければ、ミスや残業が続き、疲労がより溜まっていく、という悪循環に陥ります。
まずは、イライラする、疲れやすさを感じたら、すぐにセルフケアに取り組むようにしましょう。
不調を感じるときのセルフケア
- 不調な時は、睡眠に問題を抱えるケースが多い!
起床時刻を一定にしましょう。休日も、朝寝坊はせず一度起きて朝日を浴びましょう
寝だめで睡眠不足は補えるの?~ソーシャル・ジェットラグに注意~
光を味方につけて、夜はスマホOFF、ダウンライトでリラクゼーション。睡眠ホルモンを出すようにしましょう
ぐっすり眠るために、寝室の光をコントロールする
- しんどいことを人に話す
誰かと会って、お話をしたり、楽しい会話を楽しんだり。リフレッシュが大切です!
~光と新鮮な空気~ 400年受け継がれるナイチンゲールの心のケア
- 業務量などの調整も上司に相談をする
パフォーマンスが下がってきたときには、体調、メンタル面を含め、上司や同僚に相談をしましょう。
回復するための期間を決め、数週間程度、業務負荷を下げ、休めるようにすることも大切です。頑張り過ぎないでくださいね。
おわりに
新生活とともに新たな環境に身を置くことは、慣れるまでに時間がかかるものです。
3カ月経った今、周りの人々や環境に慣れ、リラックスして過ごせていますか?
新しい生活が初めてのことであるなら、良くも悪くも多くの経験を通して色々なことを学んでいるんだ、と前向きにとらえてくださいね。
ご紹介したセルフケアを行いながら、必要なときは迷わず医療機関や相談窓口の専門家を頼ってください。
執筆者プロフィール 齋藤/看護師
循環器専門病院にて約20年看護師として勤務。看護師の経験を活かし、オンラインでの健康相談を延べ1万件の対応をしてまいりました。得意とする相談は、睡眠障害、メンタルヘルス、生活習慣病など。オンライン健康推進室では、コンテンツ作成、コラム執筆、チャット健康相談やオンライン面談などをしています。ぜひお気軽に、ご相談ください。
毎日の元気と笑顔をサポートする健康情報をお送りします!
季節のトピックスや健康増進に役立つコラム・動画を定期配信しています。
「これならできそう」、「これを実践したら心地よさそう」と思えることがあなたに合った健康づくりのヒントを見つけるコツ!
できることから無理なく健康づくりを始めましょう!バックナンバーはこちらからご覧いただけます。
ご質問やご相談など、健康相談をお気軽にご利用ください。相談方法の詳細はこちらからご確認いただけます。
看護師・保健師があなたのそばに。
ボタンをタップして、LINEで相談してみましょう!