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汗をかくと肌がかゆくなる気がします、何か予防法はありませんか?💦

2024/07/24
ヘルスアップよくある相談
30℃を超える日も多く、本格的な夏が到来して暑い日が続きますね!
少し外に出るだけで汗ばむ、滝のように汗が出る…ということもあるのではないでしょうか。
汗をかく時期に出てくる悩みの一つに「皮膚のトラブル」が挙げられ、健康相談窓口でも夏の肌荒れはよくご相談をいただいています。
軽い症状のうちには気にならないという方がいる一方で、放置すると重症化してしまうことも…!
そこで今回は、汗が由来で発生する皮膚トラブルについて解説をしてまいります。

【汗でどんな肌トラブルが起きる?】

汗によって起きる肌トラブルは大きく「2つ」に分けられます。
肉眼で確認できる症状で見分けられるため、肌トラブルが起きた際には痒みがある部位をしっかりとチェックしましょう!

痒みがある部位は?

  1. 汗かぶれ(汗による接触性皮膚炎)
    皮膚の広い範囲に不定形の赤みが出ることが特徴であり、日焼けした肌・関節部位・皮膚の柔らかい箇所・汗がたまりやすい首や肘・膝裏などに発生しやすいです。
    皮膚のバリア機能が汗には「アンモニア」などの成分が少量含まれており、この成分が肌を刺激することが原因でかぶれなどの炎症が発生します。
    (汗に含まれる水分は時間の経過とともに蒸発しますが、アンモニアや塩分は蒸発せずに残ってしまうため、表面に残り続けてしまいます)
    特に夏場は体温調整をするために身体が積極的に汗をかき、アンモニアなどの成分が肌に残留しやすい為、汗かぶれが非常に起きやすいです。
  2. あせも(汗疹)
    代表的なあせもの症状は「紅色汗疹」と呼ばれており、汗腺が詰まって破裂することで、肌表面に赤みのあるぶつぶつができることが特徴です。
    汗に含まれる塩分やほこりなどが「汗管」という汗の通り道に詰まってしまい、汗が上手く排出できないことで生じます。
    特に夏場は代謝が上がることで汗や皮脂の分泌も増えるため、炎症が起きやすく注意が必要です。

このような症状が出たら注意!病院受診の検討を

皮膚の炎症は、長時間発生することや炎症部位が日焼けすると「シミ」として皮膚に色素沈着し、茶色い炎症跡が長らく残ってしまいます…!
キレイに治すためにも、以下の症状に複数該当する場合は、できるだけ速やかに「皮膚科」に受診をしましょう!

□赤み、赤いぷつぷつが1週間以上継続する
□赤み、赤いぷつぷつの範囲が日を追うごとに急激に拡大する
□我慢できないほどの強い痒みが発生する
□痒みがある部位をかき壊して皮膚から血や浸出液が出ている

汗による肌トラブルを予防しましょう!

  1. 汗をかいたら、できるだけこまめに拭き取る
    タオルでこまめに拭き取ったり、ご自宅にいる際にはシャワーを浴びて汗を流すことも良いです!
    腕や肘などが気になる場合には洗面台で少し水をかけるだけでも効果があります。
    外出しており、水で流すことが難しい場合はウェットティッシュやボディーシートで汗をかきやすい首裏や背中などを吹くこともオススメ!
  2. 衣服の素材を工夫する
    襟元や袖口、ベルトで固定されている箇所は汗による肌トラブルが起きやすいです。
    そのため、皮膚と接触する衣類を通気性が良く、摩擦が起きにくいものを活用することもオススメです!

    【おすすめ素材】

    • シルク :蚕の繭から作られる天然繊維であり、吸水・放湿性どちらにも優れた素材です。主成分は人の皮膚と同じ「タンパク質」のため、肌への親和性が非常に優れており、夏の肌トラブル対策としてオススメです
    • レーヨン:レーヨンは木材が原料の「再生繊維」と呼ばれる素材であり、吸水性と吸放湿性どちらも優れた素材です。肌ざわりが柔らかいことも特徴であり、生地表面が滑らかなため、肌着として着用することもオススメです

汗による肌トラブルはしっかりと症状を見極めることが大切です。
予防を意識しながら快適に夏を過ごしていけると良いですね♪

その他のセルフケア・対策が知りたい、など気になることやご相談などありましたら、健康相談チャットを気軽にご利用ください!
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執筆者プロフィール きくち/看護師
美容・サービス業の会社員として就業をした後に改めて看護資格取得。消化器内科・皮膚科などの臨床経験後に産業看護師として働く皆様の健康をサポートするオンライン相談業務に従事しておりました。一般論ではなく「目の前のあなた」に寄り添ったメッセージをお届けいたしますので、気になること・困ったことがありましたら気軽にご相談ください。
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