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STOP✋熱中症 クールワークキャンペーン

2024/08/07
ヘルスアップ健康だより

皆さんこんにちは。いよいよ夏も本番、窓を開けると、もわっとした熱風と湿度を感じる毎日ですね。
ちょっとした買い物・出社も熱中症の怖さを感じずにはいられません。
厚生労働省では働く私たちの熱中症労働災害を防止する目的で、5月から9月末までの4か月間
「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を呼びかけています。ぜひ皆様も対策をしていきましょう!

意外に多い業務中の熱中症

職場での熱中症による死亡、または4日間以上の休業をしなければならなかった方は、2023年は1106名にのぼり、31名が死亡しました。
業態では建築業が最も多く、次いで製造業・運送業・警備業でした。屋外作業の職種は非常に危険と隣り合わせです。
熱中症はその症状によりⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に区分されており、一般的に私たちが行える「水分補給と体を冷やす」処置で対応できるものは、Ⅰ度だけです。
Ⅰ度の症状は、めまいや立ち眩みですが、これも水分補給と冷却で改善しなければ医療機関へ速やかに搬送することが、命を守る大切な行動です。
本人ではその症状がわかりにくく、周囲の方の判断が本当に大切です。

厚生労働省より、熱中症が発生してしまった際にすぐ実践できる応急手当を解説した動画が作成されています。コチラについてもぜひご参考くださいね。
★ 厚生労働省 「熱中症の応急手当」

STOP✋熱中症 クールワークキャンペーン

厚生労働省が取り組むSTOP✋熱中症 クールワークキャンペーンとは
熱中症による労働災害を防止するため、以下の3点を推奨したキャンペーンを実施しています。

  1. 暑さ指数(WBGT)を把握して、熱中症の予防対策をしよう
  2. 作業を管理監督する立場の方と、働く人は、熱中症の勉強をしましょう
  3. 糖尿病や高血圧症をお持ちの方は、医師の意見をふまえながらお仕事をしましょう

暑さ指数(WBGT)とは、温と湿度の組み合わせに基づいて、人間が感じる体感温度を評価する指標です。
一般的には専門家や気象予報士によって計算されるため、私たちが測定することは困難です。気象情報や専門家の発表を参考にしましょう。

先述の死亡事例の多くは「①暑さ指数を把握」せず「②熱中症教育」を行っていませんでした。
そして、③糖尿病や高血圧の持病がある方」は、ご自身への健康への配慮も不足していました。

悲しい事故が起こらないよう、STOP✋熱中症 クールワークキャンペーンに取り組むことが大切ですね。

熱中症予防のために気をつけたいポイント2点

  1. 十分な水分補給~1時間に500mlが必要!
    暑い環境下での活動や作業を行う際には、1時間でペットボトル1本(500ml)の水分摂取が必要です。
    また、激しい運動や長時間の作業を行う場合は、スポーツドリンクや塩分を含む食品を摂取することが有効です。
  2. 適切な服装
    薄手で通気性の良い衣服を選び、日除けのために帽子やサングラスを使用しましょう。また、作業環境に応じて防護服やクーリンググッズを利用することも効果的です。
    炎天下の屋外での作業はできるだけ日の高い時間帯を避けるようにし、午前中や夕方の涼しい時間帯に業務を行います。

上記はすでに実践済み!ということや、他の予防法も実践し行きたい!という場合には 以下動画の予防法もおすすめですので内容を是非ご参考ください。
 ★厚生労働省 「熱中症予防スイッチ・オン その行動、その習慣が、いのちを守る 自分でできる7つのこと」 

2024年からスタート!熱中症特別警戒アラート

熱中症予防情報サイト環境省

過去に例のない危険な暑さが予測される際に、環境省が発表する「熱中症特別警戒アラート」の運用が、2024年4月から始まりました。
これは今までにも発令されていた熱中症警戒アラートの一段上の特別警戒です。
そのメッセージは以下の3つです。

  1. 広域的に過去に例のない危険な暑さ等となり、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがある
  2. 自分の身を守るだけでなく、危険な暑さから自分と自分の周りの人の命を守る
     特に涼しい環境で過ごせているか、熱中症対策が取れない場合は運動や外出、イベント中止、リモートワークへの変更の判断をする
  3. 普段の熱中症予防行動では不十分な可能性があることを認識する

命を守るための判断を強く求める内容になっています。私たちも、業務や外出の都合がありますが、勇断できる力が必要ですね。

命を守るために。
熱中症の対応フローを覚えておきましょう

最後に、熱中症の初期症状に気づいた場合は早めに休息をとることが重要です。涼しい場所に移動し、身体を冷やしましょう。
また、症状が悪化したり意識が不明瞭になった場合は、速やかに医療機関に連絡し、適切な治療を受けるようにしましょう。

熱中症は暑い環境下での活動や作業によって引き起こされる危険な状態です。適切な水分摂取や塩分補給・適切な服装・時間帯の調整など、予防策を積極的に取り入れましょう。
自己管理を徹底し、熱中症を未然に防ぐことが大切です。

執筆者プロフィール 齋藤/看護師
循環器専門病院にて約20年看護師として勤務。看護師の経験を活かし、オンラインでの健康相談を延べ1万件の対応をしてまいりました。得意とする相談は、睡眠障害、メンタルヘルス、生活習慣病など。オンライン健康推進室では、コンテンツ作成、コラム執筆、チャット健康相談やオンライン面談などをしています。ぜひお気軽に、ご相談ください。
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