皆さんこんにちは。ONLINE健康推進室です。
寒い季節がやってきましたね。外は寒くて布団から出たくない…そんな経験、ありませんか?日の出が遅く、気温の低い冬の季節では、とても自然な反応なのです。
今回は、その本能を最大限に活かす「人間版冬眠」のススメをお届けします!
冬眠は人間にも可能なのか?
「えっ、人間が冬眠?」と思われるかもしれません。
確かにクマやリスのように数ヶ月も眠り続けることはできませんが、私たち人間の睡眠も「冬眠モード」になります。
冬は食料が少ないために、冬を乗り越えようと本能的にエネルギーを節約しようとするからです。
また、寒さは体温を下げ、体温が下がると眠気が増すため、深い眠りに入りやすくなります。
これらの反応は、動物が冬眠するのと同じようなメカニズムだそうです。
つまり、私たちのDNAには冬眠に似たスイッチが隠されているということです。
冬眠モードの作り方
Step1:部屋を暗くするためにカーテンを閉め切り、できるだけ暗い環境を作る
早めにリビングを消灯し、ダウンライトで過ごすなど、眠りの雰囲気を作りましょう。
参考:
ぐっすり眠るために、寝室の光をコントロールする
Step2:室温は18度程度に設定
少し寒いくらいがちょうどよいです。暖房を使いすぎず、適度な寒さを保つことで、体温が自然に下がり、深い眠りに入りやすくなります。
Step3:冬の寒さに対応するためには、食事の工夫も必要
温かいスープや鍋料理など、体を温める食事を摂ることで、体温が上がりやすくなります。
食事で上がった体温が、寝る前に下がっていくことで眠気を促します。
また、タンパク質を構成するアミノ酸の一種であるトリプトファンを含む食品がお勧めです。例えば、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、卵、バナナなどです。
これらの食品は脳内の気分や感情を調整するセロトニンの分泌を促し、リラックス効果が高まります。
Step4:暖かい寝具を用意する
寒い季節には、暖かい寝具が欠かせません。羽毛布団や厚手の毛布を使うことで、体をしっかりと温めることができます。また、電気毛布や湯たんぽを使うのも効果的です。
ただし、寝具が暖かすぎると逆に寝苦しくなることもあるので、適度な温かさを保つことを意識しましょう!
昔から頭寒足熱(ずかんそくねつ)といいう言葉があるように、からだは温まり、脳は涼しい、という状況を作ることが望ましいです。
(脳の温度が下がらなければ交感神経が興奮した状態が続き、眠りが浅くなってしまいます)
Step5:リラックスを心がける
冬の寒さを楽しみ、リラックスをすることも深い眠りを得るための一つの方法です。
冬景色を楽しみながら、ウォーキングやサイクリングなどはいかがでしょうか?
日光を浴びながら軽い運動を行うことで、心身ともにリフレッシュできます。
自然と触れ合うことは、リラックス効果が高まり、夜の眠りが深くなるといわれています。
冬眠モードからの目覚め方
少し気が早いですが、年が明けだんだんと朝も明るくなってきたなと感じたら、春が近づいてきたサインです。徐々に通常モードに戻りましょう。
- 少しずつ起床時間を早める
冬はなかなか起きられなかった朝。そこから、15分早く起きる、というふうに、少しずつ起床時間を早めていきましょう。体内時計が春モードに変わっていきます!
- 朝日を浴びる時間を増やす
朝起きたらカーテンを開けて自然光を取り入れ、日中はできるだけ外に出て光を浴びるようにしましょう。
参考:
2つのホルモンと朝の光ですっきり目覚めよう
最後に
私たち人間が「完全な冬眠」を迎えることは難しいですが、冬はどうしても眠くなる、その理由が省エネモードであることがわかりました。
寒い季節、自分の体のリズムに耳を傾けて、ゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
さあ、あなたも今夜から冬眠モード。深い眠りを得て、春までゆっくりと体と向き合ってみてくださいね。
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