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普通の風邪もコロナと同じ5類感染症に?!

2025/01/08
ヘルスアップ健康だより

皆様、こんにちは。ONLINE健康推進室です。
「5類感染症」という言葉を、新型コロナウイルス感染症のときに初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。
また、インフルエンザも「5類感染症」に分類されており、あの大変な思いをしたコロナ感染症がインフルエンザと同じ分類になるなんて・・・。と不安にお感じになった経験もあるかもしれません。
厚生労働省は2025年4月より、急性呼吸器感染症【ARI】、俗にいう風邪の状態も、5類感染症に分類する方針を発表しました。私たちの生活にどういった影響があるのかを見ていきましょう。

急性呼吸器感染症(ARI)とは?

ARIは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。
その原因は、インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。

私たちを未知のウイルスから守る第一歩

実は、この方針は私たちの健康と安全を守るための素晴らしい一歩なのかもしれません。
これらのウイルスは、咳やくしゃみでの飛沫感染等により周囲の方にうつしやすいことが特徴です。
そこで、新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、厚労省がARIを5類感染症に位置付けた理由は2つあります。

5類感染症に位置付けた理由

①流行しやすいARIの動向をしっかり把握すること
②仮に未知の呼吸器感染症が発生した場合、素早く発見できるようにすること

もし、日本で未知のウイルスが発生した場合に、素早く感染症対策を呼び掛けることで、パンデミックを防ぐことが可能となります。
さらに、遺伝子検査などが速やかに行われることで、治療薬やワクチンの開発に着手ができます。
サーベイランス*の対象である感染症法の5類感染症に位置付けることで、平時から感染症への備えができるようになる、といえます。
*サーベイランス(定点把握)は、特定の医療機関や施設を「定点」として選び、そこから定期的にデータを収集する方法です。
 これにより、感染症の発生状況や流行の傾向を把握することができます。

私達の生活への影響は?

  1. 医療機関の手間は増えてしまう
    皆さんは、風邪をひいたら医療機関を受診していますよね。
    そのときインフルエンザとコロナ感染症の検体検査を行っているケースがとても多いでしょう。
    2025年4月7日以降、定点観測を担う医療機関では、週ごとの患者数の報告を継続することになります。
    医療機関での検査と報告の作業量は増える可能性はありますが、受診にかかる医療費等、患者への影響はないとされています。
  2. 仕事への制限について変更はない
    現時点で、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症での自宅待機期間等には変更はありませんし、ARIと言われても、特別な措置が加わることはありません。
    医師の指示にしたがって、治療を受けていただくことに変わりはありません。

むしろ、5類感染症への指定は私たちの健康を守るためのより良い仕組みづくりと言えるかもしれません。

これからも手洗いやマスク着用など、基本的な感染対策に変わりはないため、一人一人の小さな努力を継続して大きな健康の輪を作り出していくことが大切です!
健康で明るい未来に向けて、みんなで頑張っていきましょう。

執筆者プロフィール 齋藤/看護師
循環器専門病院にて約20年看護師として勤務。看護師の経験を活かし、オンラインでの健康相談を延べ1万件の対応をしてまいりました。得意とする相談は、睡眠障害、メンタルヘルス、生活習慣病など。オンライン健康推進室では、コンテンツ作成、コラム執筆、チャット健康相談やオンライン面談などをしています。ぜひお気軽に、ご相談ください。
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