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あなたの目や身体の疲れ「VDT症候群」かも?

2025/02/05
ヘルスアップ健康だより

皆さん、こんにちは。ONLINE健康推進室です。
最近「眼の疲れや肩こり、疲労感が取れない、眠りが浅い…」などちょっとした不調が出ていることはありませんか?
その症状、もしかしたら「VDT症候群」と呼ばれるスマートフォンやパソコンを長時間使用することでおきる健康障害が影響しているかもしれません…!
そこで今回のコラムではVDT症候群の原因や代表症状、簡単にできるセルフケアを解説いたします!
海外で有効性が立証されたケアもご紹介しますので是非ご参考下さいね♪

VDT症候群とは?

現代病とも呼ばれる「VDT症候群」、一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
VDTとはVisual Display Terminals】の略称であり、パソコンやスマートフォンなどの視覚表示端末を長時間使用することで引き起こされる様々な健康問題の総称です。
発生する原因や代表的な症状は以下の通りです。

  • 長時間のディスプレイ注視による目の酷使
    ディスプレイやスマートフォンを長時間見ることで目のピント調節を行う「毛様体」という組織が過度に緊張して【眼精疲労】を引き起こします
  • 同じ姿勢での長時間作業による筋肉の緊張
    長時間同じ姿勢を続けることで、血行不良や筋肉の緊張が起き【首・肩のコリや痛み、足腰のだるさ】といった症状を引き起こします
  • 多くの情報処理をすることによる脳の疲労
    日中のパソコン作業、余暇時間でのスマートフォン操作など、常に視覚・聴覚から得た情報を処理し続けることで脳が過緊張状態になり、自律神経の乱れから【イライラ、集中力の低下】といった症状を引き起こします

数字で見るVDT症候群

実はVDT症候群による身体への影響が大きく出ることについて統計でも立証がされています。
厚生労働省が実施した「技術革新と労働に関する実態調査」にて、VDT作業を行っている労働者のうち「身体的疲労」の症状を感じている方の割合が68.6%にも上ることが発表されました。
その詳細も調べられており、「身体的疲労を感じる」方は以下のような症状を抱えているとされています。
第1位 「目の疲れ・痛み」90.8%
第2位 「肩のこり・痛み」74.8%
第3位 「腰の疲れ・痛み」26.9%
VDT作業をしている方の多くが目や肩・腰の症状を感じていることが分かりますね。
そこで今回は、身体疲労の上位を占める症状のセルフケアをこの後にご紹介します!
VDT症候群はセルフケア以外にも作業環境の調整も効果的ですので、気になる方は以下のコラムもぜひご参考ください♪
□より快適な就業環境整備を!「エルゴノミクス」

症状別!VDT症候群のセルフケア

眼精疲労・ドライアイなど「目」の症状のケア
  1. 20-20-20ルールの実践
    アメリカ眼科学会が提唱している予防方法であり、以前から推奨されていましたが、2023年にイギリスアストン大学が行った研究にてその有効性が確認された効果のあるセルフケアです!
    「デバイス画面を【20分】見るごとに【20秒】以上【20フィート(約6m) 】以上離れた場所や景色を見る」ことで眼精疲労やドライアイ症状が和らぐとされています。
    タイマーなどを使って時間管理しながら行うこともオススメです!
  2. 目のストレッチを行い、目周りの筋肉をリフレッシュする
    頭を動かさず、円を描くように眼だけをゆっくりくるくると2~3周動かしましょう。疲れ目・目のかすみ改善に効果的です。
肩こり、腰痛など「からだ」の症状のケア
首・肩こり対策のストレッチ「肩甲骨寄せエクササイズ」
腰痛対策のストレッチ!「股関節回しエクササイズ
★ストレッチの豆知識!

「ストレッチは1つのポーズを何秒継続すると良い?」という疑問については様々な意見がありますが、新潟大学が発表した論文にて「男女ともに10秒では筋緊張の低下は認められず、20秒と60秒では統計的に筋緊張の低下が認められた(後者においては秒数による効果の差異はなかった)」と発表しており、ストレッチの持続時間においては10秒では効果が不十分であり、20~60秒が有効ということが示されました。
ですので、ストレッチを行う際は【20秒以上】は行うように意識をしてみてくださいね!

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ご質問やご相談などありましたら、健康相談チャットを気軽にご利用ください。

執筆者プロフィール きくち/看護師
美容・サービス業の会社員として就業をした後に改めて看護資格取得。消化器内科・皮膚科などの臨床経験後に産業看護師として働く皆様の健康をサポートするオンライン相談業務に従事しておりました。一般論ではなく「目の前のあなた」に寄り添ったメッセージをお届けいたしますので、気になること・困ったことがありましたら気軽にご相談ください。
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