新年度が始まる4月となり、新しい生活がスタートした方も多いのではないでしょうか。
就職・異動など様々なイベントが起きる方や、新しいメンバーを迎え入れるなど、環境や人間関係が大きく変わる時期でもあります。
このような社会的な変化が大きい春は、メンタルヘルス不調が起きやすいともされています。
今回のコラムでは、【ポジティブ心理学】をキーワードに、メンタルヘルス不調に向き合う方法をご紹介します。
ポジティブ心理学とは
ポジティブ心理学は、
幸福感や強み、ポジティブな感情に焦点を当て、個人の成長やメンタルヘルスの向上を目指す心理学の一分野です。
ポジティブ心理学を利用することで、ストレスを和らげることができますので、次の方法をぜひご参考ください。
1. ポジティブ・エモーションを増やす
日常生活での「嬉しい」「楽しい」「感謝」といったポジティブな感情を意識的に増やすことが、精神的な回復力を強化する助けになるそうです。
具体的な方法としては、以下が挙げられます:
- 感謝の気持ちを日記に書く(感謝日記)
感謝日記とは?
毎日感謝していることを書き出すことで、ポジティブな気持ちや幸福感を増やす習慣のことをいます。
①毎日書く: 寝る前や朝の時間を使って、1日を振り返り感謝できることを3つ書き出します。
②具体的に書く: 「友達と楽しい時間を過ごせた」「上司が助けてくれた」など、具体的な出来事や人に感謝の気持ちを表現します。
③ポジティブな感情を感じる: 書きながら、その出来事を思い出し、ポジティブな感情を感じることを意識します。
2. 自分の強みを考えてみる
ポジティブ心理学では、個人の「強み」を見つけ、それを活かすことが重要とされています。
強みを認識し、それを日常生活や仕事で活かすことで、自信を持ち、ストレスに対してもより強くなれると言われています。
自分の強みを知るためには、以下の質問を自分に投げかけてみましょう
①自分はどのような活動をしているときに最もエネルギーを感じるか?
→例えば、文章を推敲しているときにとてもワクワクしたエネルギーを感じる
②他人からよく褒められる点はなんだろうか?
→電話口の挨拶が気持ち良いとお客様に言われることが多い
③成功体験はどのような状況で起こったか?
→先輩の真似をして、提案にアイデアを加えたら、受注した!
これらを通じて、自分の強みを見つけ、それを日常で活かすよう意識してみてください。

3. 思考のパターンを知る・別の見方を知る
自分がよく陥る「思考のパターン・クセ」を知ることから始めましょう。
例えば、上司や同僚から業務について指摘を受けたとき、
「怒られてしまった…この仕事は自分に向いていないのかもしれない」と考える人もいれば、
「期待されているからこそ指摘してくれたんだ、挽回しよう!」と考える人もいます。
前者はストレスを強めることが多く、このような思考のクセが自身を苦しめることがあります。
まずは自分の思考パターンを知り、好ましい捉え方や見方へと変えるトレーニングをしましょう。
こちらのコラムも参考にされてくださいね。
思考のくせを知る:メンタルケアの第一歩
思考のくせを知る②:ストレスの対処法とは

春は気持ちや体調が落ち込みやすい季節ですが、これらの方法を実践することで穏やかに過ごせるようにしましょう。
質問や相談があれば、健康相談チャットを気軽にご利用ください。
執筆者プロフィール 齋藤/看護師
循環器専門病院にて約20年看護師として勤務。看護師の経験を活かし、オンラインでの健康相談を延べ1万件の対応をしてまいりました。得意とする相談は、睡眠障害、メンタルヘルス、生活習慣病など。オンライン健康推進室では、コンテンツ作成、コラム執筆、チャット健康相談やオンライン面談などをしています。ぜひお気軽に、ご相談ください。
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