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ぎっくり腰で動けません…どうしたらいいの?

2025/05/28
ヘルスアップよくある相談

【ぎっくり腰】は通称で、欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれます。
医学的には「急性腰痛症」です。
急激に発症する腰痛で、多くの場合は1週間から10日ほどで自然に回復しますが、2週間以上改善が見られない場合や症状が悪化する場合は、椎間板ヘルニアや圧迫骨折など他の病気が隠れている可能性があるため、注意が必要です。
今回のコラムでは、体験した人は「二度となりたくない!」と思うほどのぎっくり腰について、症状が発生したときの対策をご紹介します。

ぎっくり腰の原因ははっきりわかっていない

ぎっくり腰のはっきりとした原因は不明と言われています。
中腰の姿勢で行う動作がきっかけとなることが多く、重い物を持ち上げた時や、くしゃみ、下に落ちた物を拾おうとした時など、些細な動作でも発症することがあります。

魔女の一撃!ぎっくり腰の症状

急激な強い痛みが特徴で、脂汗をかくほどの激痛を伴うこともあります。通常、数日から10日程度で痛みはなくなりますが、2週間以上続く場合は他の病気が原因の可能性が高いため「整形外科」を受診しましょう。

ぎっくり腰の痛みが2週間治らない時は病院へ

以下の症状がある場合は、そのほかの整形外科的な疾患がないかどうか、病院を受診してご相談されてください。
  • 何度もぎっくり腰を繰り返す、または2週間以上回復しない→椎間板ヘルニア等の可能性
  • 下肢に痛みやしびれがある→脊椎間狭窄症などが隠れている可能性
  • 下肢の麻痺や排尿・排便障害がある→神経障害の可能性大!大至急の受診を!
  • 安静にしていても腰痛が回復せず、むしろ悪化している→圧迫骨折など確認が必要
  • 発熱、嘔吐、血尿などがある→尿路結石等、別の病気や感染症の可能性が!内科へ受診を!

ぎっくり腰の治し方・対処法

①ぎっくり腰になったとき

ぎっくり腰になったら、まずは最も楽な姿勢をとり、深呼吸を繰り返しましょう。
突然起こったときは、痛みが激しいために気が動転することも多いかもしれません。
ただし、少しそのまま様子をみておくと徐々に動けるようになることもあります。
その場から動いたりできないほど痛みが強い時は患部を「温める」と楽になることが多いです。市販の湿布薬や鎮痛剤もよいので、使用しましょう。

②痛みが続く時期の寝る姿勢
仰向けで脚を伸ばして寝るのは困難なため、膝の下に丸めた毛布やクッションを置き、膝が90度程度曲がった状態で寝ると楽になります。

また、痛いほうを上にして横になり、膝の間にクッションを挟んだり、抱き枕を抱いて寝るのもおすすめです。
ご自身の「こうすると楽だ」という姿勢を見つけると安心です。
③お風呂の入り方
温かいお湯にゆっくり浸かって体を温めましょう。血液循環が改善し、痛みが楽になることがあります。
ただし、入浴によって痛みが強くなる場合や、患部に腫れがある時は湯船に浸かる事を避けましょう。
④過度な安静は不要

痛みが落ち着いたら、できるだけ普段通りの生活を心がけることが早期回復につながります。
過度に安静にしていると症状が長引くことがあるため、無理のない範囲で動くようにしましょう。
腰の痛みが激しい場合、当日、翌日くらいは仕事を休んでも仕方がないですが、
一般的な急性の腰痛の場合、安静にして寝ているのは長くて2日までとし、徐々に家事など体を通常通りに動かすようにされてください。
そうすることで、ぎっくり腰の症状の改善と再発率改善が得られるようになります。

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働く人の腰痛対策~腰痛の新常識!~

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執筆者プロフィール 齋藤/看護師
循環器専門病院にて約20年看護師として勤務。看護師の経験を活かし、オンラインでの健康相談を延べ1万件の対応をしてまいりました。得意とする相談は、睡眠障害、メンタルヘルス、生活習慣病など。オンライン健康推進室では、コンテンツ作成、コラム執筆、チャット健康相談やオンライン面談などをしています。ぜひお気軽に、ご相談ください。
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