皆様こんにちは。ONLINE健康推進室です。
朝晩はひんやり秋の気配を感じつつ、日中はまだ汗ばむような日も多いこの時期。
9月初旬は、寒暖差シーズンともいわれ、「なんとなく体がだるい」「やる気が出ない」「寝つきが悪い」など不調を感じやすくなりがちです。
今回の健康だよりでは、季節の変わり目に起こりやすい体調の変化や原因を解説し、負担を和らげるセルフケアのポイントを具体的にご紹介します。

季節の変わり目に出る体調
9月上旬の季節の変わり目には、
夏の疲労(夏バテ)が残っているところに、急な気温の低下が加わり、「秋バテ」と呼ばれる状態になりやすくなります。
具体的には「体がだるい、頭がぼんやりする、食欲が落ちる」などの不調が現れます。
主な原因は、体温調節機能がうまく働かず自律神経が乱れることによるものとされています。
あなたは秋バテ?セルフチェックしてみましょう!
2週間以上続くものがいくつあるか、数えてください。
〇 食欲がない
〇 胃がもたれた感じがする
〇 疲れやすい
〇 身体がだるい
〇 立ち眩みがある
〇 めまいがする
〇 頭がぼーっとする、頭痛、頭重感
〇 寝つきが悪い
〇 朝が起きられない
〇 肩こりがひどい
<1~2個>
秋バテの一歩手前です!
<3~4個>
秋バテの危険性大!本格的な秋バテになる前に、ケアをスタート!
<5個以上>
秋バテ確定。今からすぐに、セルフケアを実施しましょう!
季節の変わり目に役立つセルフケア
こうした不調に負けず、快適に過ごすためのセルフケアをいくつかご紹介します。
「秋バテ」の予防や緩和にもつながりますから、積極的に取り入れてみてくださいね。
1. 服装で上手に体温調節をしましょう
出勤時や外出時は何を着るか迷う日も多いですね。この時期は「重ね着」ができるものを選ぶと良いです。
朝晩と日中で気温差がある際は、カーディガンやストールなど脱ぎ着がしやすい羽織ものを持ち歩き、こまめに調整しましょう。
オフィスで冷えを感じる場合は、ひざ掛けを取り入れるのもおすすめです。1日の気温差が5〜10℃を超える日は「調節しやすい重ね着」で体を守りましょう。
【 服装で賢く体温調節を!自律神経を守る重ね着のコツ】
日中の気温差が10℃以上になる日が増えるこの時期、
体温を一定に保とうと体がエネルギーを消費するため、自律神経に大きな負担がかかります。
この状態が続くと「寒暖差疲労」を引き起こし、だるさや肩こり・頭痛の原因となることがあるため
「重ね着」を効果的に活用しましょう!
- 体温調節の要は「首」:首には太い血管が集まっており、ここを温めることで体全体の血行が促進されます。ストールやスカーフで首元を保護し、冷えから守りましょう。
- 「三つの首(首・手首・足首)」を温める:手首や足首も同様に、温めることで血流が良くなります。薄手のカーディガンや靴下をうまく活用してください。
- 素材の選び方:肌に直接触れるインナーは、吸湿性・通気性の良い綿やシルクなどがおすすめです。
一方で、外気に触れるアウターは、風を通しにくい素材を選ぶと体温を保ちやすくなります。

2. こまめな水分補給がおすすめです
夏ほど汗をかかなくなりますが、涼しくなっても“かくれ脱水”のリスクは秋も健在です。
また、皮膚・鼻粘膜の渇きは自律神経にも負荷をかけるため、常温の水や麦茶を小まめに摂取しましょう。
「喉が渇く前に飲む」がポイントです。コーヒーやアルコールは利尿作用が強いので、
常温の水やお茶がおすすめです。
こちらの記事に、脱水のことが良く書かれていますのでご覧ください。
▶
夏季に増える“かくれ脱水”の見逃しサインと重症化予防とは?
3. “5分”でも体を動かす!
“軽めの有酸素運動”は、自律神経バランスの調整剤になります。朝一や仕事合間にストレッチやウォーキングをすることがおすすめです。
「肩回し」「ふくらはぎストレッチ」のルーティンで血流もアップすると、全身の血流が改善し、肩こりや頭痛などの改善も期待できます。
こちらのエクササイズにトライしてみましょう!
▶
寒暖差疲労対策!体温調整効果を上げるエクササイズ
4. ゆっくりと、湯船につかって体を温める
身体が冷えることで秋バテになりますし、眠りをよくするためにも37~39℃程度のお湯で身体を温めましょう。
半身浴でも全身浴でも、腹部をきちんと温めるようにしましょう。
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【必見】そのぐったりを解消します~心と体が「整う」おすすめ入浴法~
まとめ
季節の変わり目は、気づかないうちに体や心に負担がかかりやすい時期です。
とくに9月初旬は残暑と秋のさわやかさが入り混じり、気温や湿度の変化も激しくなります。
「なんとなく不調」を深刻にせず、まずは小さなサインを見逃さずに、日々の生活の中でセルフケアを取り入れましょう。
そして、体調不良が続く場合には、周りの方にまず相談をしてみてくださいね。
執筆者プロフィール 齋藤/看護師
循環器専門病院にて約20年看護師として勤務。看護師の経験を活かし、オンラインでの健康相談を延べ1万件の対応をしてまいりました。得意とする相談は、睡眠障害、メンタルヘルス、生活習慣病など。オンライン健康推進室では、コンテンツ作成、コラム執筆、チャット健康相談やオンライン面談などをしています。ぜひお気軽に、ご相談ください。
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