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ピンクリボン月間🎀フィナーレ
今こそ始めたいセルフチェック&身近な方への支援とは

2025/10/29
ヘルスアップ健康だより

皆様こんにちは。ONLINE健康推進室です。
10月は「ピンクリボン月間」ということで、ONLINE健康推進室では、女性の健康や性ホルモンの病気などについての内容を中心に、ご紹介してまいりました。
いよいよこのピンクリボン月間も最終週。今回は、乳がんにまつわる基本情報から、セルフチェックの具体的な方法、そして、ご家族がもし、乳がんになったら・・・といった、周囲との支援の輪の大切さまでを改めてお伝えしたいと思います。

乳がんは誰にでも起こりうる病気

乳がんは日本人女性の9人に1人がかかるとされる、まさに身近な病気です。
発症のピークは40代〜50代ともいわれておりますが、実は若い世代から高齢層まで幅広く発症しています。
そして、早期発見・早期治療すれば、90%以上の方が助かることがわかっています。
ただし、この「助かる」というのは部分的に治療する場合もあったり、抗がん剤を長らく投与したするというケースもあり、決してすぐに治癒するものではありません。
助かる人が増えたものの、早期発見してしっかりと治療を受けるということが、本当に大切なのです。
「自分は大丈夫」と油断することなく、日頃から早期発見、早期治療の意識を持つことが重要です。

セルフチェックで早期発見を

乳がんはよく「がん家系、遺伝」が多いと原因と思われがちですが、女性ホルモンや出産経験の有無、生活習慣、糖尿病など、様々なものが組み合わさっていると考えられており、はっきりとした原因はわかっていません。 何らかの自覚症状があったときは進行している場合が多く、乳がんの早期発見は「セルフチェック(自己触診)」がとても大切です。

実践!セルフチェック!

乳がん発見のために、もっとも身近で簡単にできる方法が「セルフチェック(自己触診)」です。
実際、乳がん患者の多くがセルフチェックでしこり等に気づいたことがきっかけとなっています。
以下に、セルフチェックのポイントと実施方法をご紹介しますね。

具体的な手順
  1. 鏡の前で観察
    腕を下げたり上げたりしながら乳房の形の変化やくぼみ、引きつれ、乳頭の形の異常がないかをチェック
    左右の差がないかを見るのがポイントです。
  2. 指の腹で触診①
    仰向けに寝て片腕を頭の下に置き、手の指の腹で乳頭から放射状に押して触診
  3. 指の腹で触診②
    手の指の腹で乳頭から外側に円を描くように乳房全体、乳頭周囲まで触診
  4. 腋の下もチェック
    乳がんは腋の下のリンパ節に及ぶことも多いので、しこりの有無や左右差もチェック
  5. 乳頭をしぼって、液が出てこないか
    病変がある場合、血性の分泌物が母乳のようにじんわりとにじみ出てくることがあります。
    乳頭をしぼってみて、分泌物が出てこないかを確認してみましょう。

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実施するタイミング:毎月1回、同じタイミングで!
・生理のある方は月経後1週間目にチェック
閉経後の方は定期的なチェック日を決めて実施しましょう

「しこり」「皮膚の陥凹や変色」「乳頭からの血性分泌」など、少しでも異常を感じたら自己判断せず、速やかに婦人科の診察を受けましょう。
早期であれば治療も体への負担や精神的なストレスが少なく済みます。

自治体の婦人科検診や、健康診断をフル活用しよう

セルフチェックだけでなく、定期的な乳がん検診も非常に大切です。
40歳以上はマンモグラフィーや超音波検査(エコー)などの検診が推奨されていますが、乳腺の多い若い方は超音波のほうが有効な場合もあります。
また、会社の健康診断のオプションで、乳がん検診を受けることができます。
忙しい日々の中でも検診の機会を逃さず、ぜひ積極的に受診してください。
ご家族やパートナーさん、ご友人にも「検診に行ってみよう」と声をかけ合い、お互いの健康を守る第一歩にしましょう。

もし身近な人が、がんになったら。
支援の輪を広げるために

がん自体、とても怖い病気だと感じることともいます。発症された方やご家族には大きな不安と精神的負担が生じます。
特に乳がんは、40代からが多いとお伝えしましたが、まだ育児や介護中であったり、働き盛りであったりと、がんになったご自身が支えている家族もいたりします。
がんかもしれない…、がんと診断された…という不安は、一人で悩みを抱え込まず、相談したり支え合ったりする環境づくりも大切です。
例えば、通院などに利用できる有休休暇制度など、会社側が制度を充実させていることも最近増えています。
家族や会社にも相談して、治療が終わるまで、乗り越えていく環境づくりもとても重要ですから、ぜひ相談をしていきましょう。
また、がんの方を支える周囲の方も、悩み過ぎず、抱え込み過ぎず、誰かに相談したり、様々な支援サイトから正しい情報を得ていきましょう!

ピンクリボン月間の最終週は、アクション週間!

この1ヶ月を通じて多くの情報に触れた方も多いと思いますが、今週はぜひ「アクションの週」としてセルフチェックや検診の予約、家族との話し合い、支援活動への参加など、具体的に動き出すきっかけにしてみませんか?
乳がんは、早期発見・早期治療で乗り越えられる時代です。自分自身を守り、大切な人も守れるよう、正しい知識と前向きな行動を、今この瞬間から始めましょう。もしご自身や、パートナーさん、ご家族様で気になる方がいれば、こちらのコラムを読んでいただけたらと思います。

執筆者プロフィール 齋藤/看護師
循環器専門病院にて約20年看護師として勤務。看護師の経験を活かし、オンラインでの健康相談を延べ1万件の対応をしてまいりました。得意とする相談は、睡眠障害、メンタルヘルス、生活習慣病など。オンライン健康推進室では、コンテンツ作成、コラム執筆、チャット健康相談やオンライン面談などをしています。ぜひお気軽に、ご相談ください。
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