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ご存知でしたか?「足腰の健康維持」がメタボ予防の出発点

2025/11/19
運動時短エクササイズ

なぜ足腰の衰えがメタボを招くのか?

多くの方が、メタボリックシンドローム(メタボ)予防といえば、「食事制限」や「お腹周りの脂肪を減らす運動」を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、近年行われた働く世代を対象とした調査により「足腰の健康」こそが、メタボ予防の鍵を握る出発点となる可能性が示されました。
これまでメタボは内臓脂肪の蓄積が主な原因と考えられてきましたが、2025年6月に公開された昭和医科大学の研究チームの調査によると「下半身の運動機能が低下している人」は、機能低下していない人に比べて、メタボを発症するリスクが約1.3倍も高いことを明らかにしています。

足腰の機能が衰えるとメタボになりやすい理由として以下の3点が挙げられます。
  1. 代謝の低下と肥満の進行
    全身の筋肉量のうち約70%は下半身に集中しています。
    足腰の機能が衰え筋肉量が減少すると基礎代謝が大幅に低下するため脂肪が燃焼しにくくなり、結果として内臓脂肪が蓄積しやすくなってしまいます。
  2. 運動量の減少と活動性の低下
    足腰の不調や筋力不足は日常の活動量を無意識のうちに減らしてしまう可能性があり、日常生活における運動以外の身体活動(家事、通勤、姿勢の維持など)で消費されるエネルギーを示す「NEAT:(非運動性活動熱産生)」を低下させることが分かってします。
    階段を避ける・少しの距離でも乗り物に乗るなど、生活全体でのエネルギー消費が減少してしまうため、肥満を加速させてしまうのです。
  3. ホルモンバランスの悪化とインスリン抵抗性の亢進
    筋肉は運動によって、脂肪燃焼を促進したり血糖値を調節したりする「マイオカイン」というホルモン様物質を分泌します。
    足腰の機能が衰え運動量が減少すると、このマイオカインの分泌が低下してしまい、その結果、インスリンの効きが悪くなる状態(インスリン抵抗性の亢進)を招きやすくなるため、メタボの核となる高血糖や脂質異常を引き起こしてしまいます。

足腰の運動機能が衰えると様々なリスクがある…と少しイメージが付きましたでしょうか。
筋肉量を保ち、体全体の代謝を高めながらホルモンバランスを整えてメタボを根本から予防するためにも、しっかりとセルフケアを実施していきましょう!

メタボ予防の鍵!鍛えるべき2つの部位

1)下半身の大きな筋肉であるお尻(殿筋)と太もも(大腿筋)を鍛える!
前述したように大殿筋(お尻)、大腿四頭筋(太ももの前)、ハムストリングス(太ももの裏)といった下半身の筋肉は、全身の筋肉量の約70%を占めます。
この大きな筋肉群を鍛えることは基礎代謝量を効率的に向上させることに直結するため、内臓脂肪が燃焼しやすい体質へと導きます。 また、下半身の運動はインスリン感受性を改善し、メタボの核となる血糖値のコントロールの直接的な改善効果が期待できます!
★太ももとお尻を同時に筋力アップ!基礎代謝向上に効果的♪「サイドレッグレイズ」
★下半身を効率的に鍛えながら、骨盤の歪みも改善できます!「90-90ヒップリフト」
2)土台となる骨盤や背骨を安定させる体幹(コア)を鍛える!
体の中心(胴体部分)にある体幹の筋肉は骨盤や背骨を安定させ、正しい姿勢を維持する土台づくりをしましょう。 体幹が安定することで日常的な動作におけるエネルギー効率が向上し、身体活動量を無理なく増やすことも期待できます!
また、体幹を鍛えて良い姿勢を保つことは血流改善にも繋がるため、鍛えた足腰の代謝効率をより高めるため、円滑にメタボ改善に近づきます◎
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