皆様こんにちは。ONLINE健康推進室です。
「認知症は年齢を重ねたときに起こるもの」「病気だから予防なんてできないよね」そう思ったことはありませんか?
しかし、実は、認知症は予防できることもあると言われているのです。
認知症は「突然始まる病気」ではない
認知症は高齢になって突然始まるわけではなく、
発症の10〜20年前から脳の中で変化がゆっくり進んでいると考えられています。
厚生労働省の推計では、2022年の時点で65歳以上の約12.3%が「認知症」、約15.5%が認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI)」であり、あわせて約1,000万人いるとされています。
認知症と軽度認知障害(MCI)の症状の違い
認知症
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お金の管理や薬の内服、交通機関の利用などに日常性生活に支障が出てくる段階
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軽度認知障害(MCI)
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もの忘れは増えるものの、日常生活はおおむね自立している状態
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65歳以上の約8人に1人が「認知症」であり、「MCI+認知症」の方を合わせると、なんと
約3~4人に1人が「MCI+認知症」の状態にあるということなんですね。
そして、今後も増加が見込まれており
認知症は誰にでもなりうる身近な病気と言えます。
認知症のリスクを下げる”生活習慣”
東海大学とデンマークの研究チームによる最新の研究によると、日本のデータを分析した結果、認知症の約4割は、“今から変えられる生活習慣などの要因”と関係している可能性があると発表されました。
これは「完全に防げる」という意味ではなく、生活習慣や環境要因への介入によって、発症を遅らせたりリスクを下げたりできる可能性がある、ということです。

この研究で、認知症に関連する14の危険因子を分析したところ、日本において特に寄与が大きかった因子は次の3つでした。
- 難聴(6.7%)
- 運動不足(6.0%)
- 高LDLコレステロール血症(4.5%)
いずれも、「生活習慣の見直し」や「医療的介入」によって改善可能な因子です。
40代・50代は生活習慣病が顕在化しやすい時期でもあり、壮年期(40代~)の今からの予防行動が「将来の脳の健康」にも影響する可能性があると覚えておきましょう!
今日からできる予防行動
①難聴
中年期からの難聴は会話が減ったり人との関わりが少なくなったりすることで、認知症リスクを高める可能性が指摘されています。
聞こえづらさをそのままにせず、早めに対応することが、脳への刺激を保つことにもつながります。
予防のポイント
「聞き返しが増えた」「テレビの音が大きいと言われる」と感じたら、早めに耳鼻科を受診しましょう。
聞き取りにくい場面では、ゆっくり・はっきり話してもらうなど周囲にも協力をお願いできるとよいですね。
関連する記事はコチラ⇒「健康だより:集中力ダウンの犯人は耳? 「隠れ難聴」を防ぐ耳のデトックス!」

②運動不足
運動不足は、認知症だけでなく、高血圧・糖尿病・脂質異常症など多くの生活習慣病のリスクを高めます。
予防のポイント
ウォーキングなどの有酸素運動を、可能であれば「週に合計150分(1日20〜30分程度)」を目安に続けてみましょう。
階段を使う、一駅分歩くなど、日常生活の中で「少し多めに動く」工夫もおすすめです。
関連する記事はコチラ⇒「悪玉コレステロール」を改善!お家でできるエクササイズ
③高LDLコレステロール血症
いわゆる「悪玉コレステロール」と呼ばれるLDLコレステロールが高い状態が続くと、動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞だけでなく、血管性認知症などのリスクとも関わるとされています。
予防のポイント
年に一度は健診を受け、コレステロール値(LDL・HDL・中性脂肪)を確認することが大切です。
揚げ物や脂身の多い肉、スナック菓子など「飽和脂肪酸・トランス脂肪酸」の多い食品の量をコントロールし、魚、大豆製品、野菜・海藻・きのこ類、オリーブオイルなどを取り入れたバランスの良い食事を心がけることが重要です。
関連する記事はコチラ⇒健康的な食事とは?WHOとFAOが共同発表した『4原則』
これら3つは、どれも「気づいたときから対策できるもの」です。
完璧を目指すのではなく「健診結果をきちんと見る」「少し歩く距離を増やしてみる」「不安があれば受診してみる」など、小さな一歩から始めていきましょう。
まとめ
認知症の約4割が予防可能かもしれない――
この数字は
「未来は変えられる可能性がある」という希望でもあります。
今の生活習慣を整えることは、10年後、20年後の自分を守ることにつながります。
脳の健康は、今日の行動から。
認知症予防は「特別なこと」ではなく、
「日常の積み重ね」です。
できることから、少しずつ始めてみませんか。
執筆者プロフィール 仙波/保健師
臨床・行政・教育現場など多様な現場で人と向き合ってきた経験をもとに、働く人の健康や働き方をサポート。
仕事と生活の両立に悩む声にも寄り添いながら、従業員向け健康支援コンテンツ作成や、看護職のキャリア相談に携わって参りました。
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