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健康診断の「これどうする?」を解決!
~オプション検査の考え方のコツと上手な選び方~

2026/04/01
ヘルスアップ健康だより

皆様、こんにちは。ONLINE健康推進室です。

健康診断のご案内が届く季節になると、「今年も健診か…」「オプション検査、どうしようかな」、そんな気持ちになることはありませんか。
基本の健診項目は会社や自治体で決まっていますが、胃カメラやバリウム検査、乳がん検診、血液検査の追加など、“オプション”として並んでいるメニューを見ると、「私は何をやったらいいの?」と迷ってしまいますよね。
健診の基本項目となっているものは、会社ごとに異なりますので、本コラムでは、労働安全衛生法に基づく「既往歴・業務歴調査、自覚・他覚症状、身長・体重・腹囲・視力・聴力、胸部X線、血圧、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、尿検査、心電図」の11項目を定期健康診断の基本項目であるとし、それ以外をオプション検査として呼ぶこととします。

本コラムが、みなさまの健診の“これどうする?”を少しでも減らせるよう、オプション検査の考え方と上手な選び方についてお伝えしていきます。

オプション検査は「全部やる」ではなく「自分に合うものを選ぶ」

オプション検査は、たくさん受ければ安心な気もしますが、時間も負担も費用もかかります。
大切なのは、「全部受けること」ではなく、自分の年齢・体質・家族歴・生活習慣に合ったものを選ぶことです。

“選び方の軸”としては、次の4つが目安になります。

①年齢
②家族歴(親や兄弟 に、がんや心筋梗塞などの病気があるか)
③生活習慣(喫煙・飲酒・肥満・運動不足など)
④今、気になっている症状(胃もたれ・胸やけ・体重減少・不正出血など)

これらを組み合わせて考えると、「自分は何を優先した方がよいか」が少し見えやすくなります。

年代別にみる「おすすめオプション検査」(男女共通)

同じオプション検査でも、年齢によって“優先度”は変わります。
ここでは、男女共通で大事になる検査を年代別にご紹介します。
30代:未来の健康への“先行投資”の時期

30代は、「大きな病気を見つける」というより、これから先の生活習慣病やがんの“芽”をとらえる時期です。
まずは、毎年の基本健診をきちんと受けて、結果をそのままにしないことが最優先です。
そのうえで余裕があれば、次のような検査を「プラス1~2」として検討してみましょう。

  • 胃の検査(ピロリ菌検査)
    ピロリ菌に感染していると、将来の胃がんや胃潰瘍のリスクが高くなると言われています。
  • 肝炎ウイルス検査
    B型・C型肝炎ウイルスは自覚症状が乏しいまま肝硬変や肝がんにつながることがあります。
どちらも、感染の有無を一度確認しておくと、その後に必要な経過観察の有無や治療の方針が立てやすくなり安心です。
40〜50代:生活習慣病+がんのチェックを意識する時期

40〜50代は、生活習慣病やがんのリスクがぐっと高まる年代です。
この世代では、次の検査の優先度が高くなります。

  • 大腸がん検診(便潜血検査=検便)
    日本人に多いがんの一つで、厚生労働省でも年1回の検査が推奨されています。
  • 胃の検査(胃カメラ/バリウム)
    一度も胃の検査を受けたことがない方は、40〜50代のどこかで一度は受けておきたい検査です。
  • 腹部エコー(肝臓・胆のう・すい臓など)・血管系の検査
    脂肪肝や胆石、すい臓の異常などをみる腹部エコー、血管年齢や頸動脈エコーなどの血管系の検査は、メタボ気味の方やお酒の量が多い方、高血圧・脂質異常・喫煙歴がある方におすすめの「プラス1」です。
50代以上:重症化予防を意識したい時期

50代以上になると持病をお持ちの方も増え、「見つからない方が安心」ではなく、「早めに見つけて、重症化を防ぐ」ことがとても大切になってきます。

  • 脳ドック(MRI/MRA)
    脳梗塞や脳動脈瘤など、“ある日突然”の病気のリスクをチェックする検査です。
  • 骨密度検査・動脈硬化の検査
    骨密度検査は、将来の骨折リスクをみる検査で、特に閉経後の女性では優先度が高くなります。
    また、血圧脈波検査や頸動脈エコーなどで動脈硬化の進み具合を知ることも、心筋梗塞・脳梗塞の予防に役立ちます。

男女で異なる“性差のある”オプション検査

年代に関係なく、「女性だから」「男性だから」特に意識したい検査もあります。

女性におすすめの検査
  • 子宮頸がん検診
    子宮頸がんは20〜30代の比較的若い年代にも多いがんで、早期発見しやすい病気です。
    2年に1回を目安に定期的に受けておきたい検査です。
  • 乳がん検診
    40代以降で増えてくるがんです。よく「マンモグラフィとエコーのどちらががよいのか」と迷われる方がいらっしゃいます。
    マンモグラフィは、早期乳がんでみられる石灰化の検出に優れており、40歳以上ではまずマンモグラフィが基本となります。
    一方、乳腺エコーはしこり(腫瘤)の描出に優れており、乳腺が発達している若い方や授乳中の方などで用いられることが多い検査です。
    どちらが自分に合うか迷う場合や、症状・家族歴などでリスクが高いと判断される場合には、マンモグラフィとエコーを組み合わせて行うこともあるため、検診先や専門医に相談して決めると安心です。
男性におすすめの検査
  • 前立腺がん検査(PSA)
    50歳以降に増える病気ですので、50代以上から、特に家族歴のある方 は意識しておきたい検査です。

  • 頸動脈エコー/ABI(血管年齢)
    血管の「詰まり具合」や「硬さ」の程度を評価できる検査で、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを把握し、生活習慣の見直しや治療の必要性を考える材料になります。
    一般的に男性は40代頃から、女性は閉経後にリスクが上がると言われています。
    喫煙、高血圧、脂質異常、糖尿病などの危険因子がある方では、より早い年代から進行していることもありますので、気になる方は一度検査を受けてみましょう。

ここまで年代別・男女別についてご紹介しましたが、実際には、仕事や家庭の状況、経済面、これまでの病歴などによっても、優先したい検査は変わってきます。
今年の健診が、からだの声に耳を傾けるきっかけになりますように。
迷ったときは、一人で抱え込まず、一緒に考えていきましょう。

執筆者プロフィール 仙波/保健師
臨床・行政・教育現場など多様な現場で人と向き合ってきた経験をもとに、働く人の健康や働き方をサポート。
仕事と生活の両立に悩む声にも寄り添いながら、従業員向け健康支援コンテンツ作成や、看護職のキャリア相談に携わって参りました。
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