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それって「脳疲労」かも!?
~暑い日にミスが増える理由~

2026/07/02
ヘルスアップ健康だより

皆様、こんにちは。ONLINE健康推進室です。
近年の夏の傾向は猛暑が続いておりますが、気象庁の発表によると2026年の夏も全国的に平年よりも気温が高くなる見込みです。
また、気象庁が2026年4月に最高気温40℃以上の日の名称を正式に「酷暑日(こくしょび)」と決定し、更に暑い日が増えそうですね…。

今回のコラムでは、夏の暑さによる「脳疲労」によりミスが増えるメカニズムを知り、その対処法ご紹介いたします。
涼しい部屋でクールダウンしながら読んでみていただけますと幸いです。

暑さと脳疲労の関係について

まず、暑さによって体が疲れるだけでなく、脳にも負担がかかり、その結果ミスが増えてしまう仕組みについてご説明します。
①脳の温度(深部体温)の上昇

体温には、外気の影響を受けやすい「皮膚温」と、脳や内臓の機能を保つために37℃前後に維持されている「深部体温」があります。
強い暑さが続くと皮膚温の調節や発汗だけでは熱を逃しきれなくなり、深部体温が上昇し体内に熱がこもりやすい状態になってしまうのです。
脳は温度変化に非常に敏感であり、特に認知機能を担う前頭前野という脳の前側の部分は熱ストレスの影響を受けやすく、集中力や判断力、情報処理能力の低下を引き起こします。
これが「暑いとミスが増える」物理的な理由です。

②脳の血流量と酸素供給の低下
気温が上がると、体は熱を逃がそうとして皮膚の血管を広げ、皮膚への血流を増やします。  
その結果、脳への血流が減り、酸素や栄養が届きにくくなるため、集中力の低下やめまい、頭がぼんやりする感覚が起こりやすくなります。
さらに、汗をかいて体内の水分が失われると血液量も減少し、脳への血流はさらに低下します。  
こうした状態が続くと、脳の神経細胞に必要な酸素やエネルギーが不足し、だるさや判断力の低下につながります。  
その結果、ミスも起こりやすくなるため注意が必要です。
③ミネラル不足による神経伝達の阻害
汗をかくと、水分だけでなくナトリウムやカリウムなどのミネラルも一緒に失われます。
これらは、脳や神経が電気信号をやり取りし、情報を伝えるうえで欠かせない成分です。
ミネラル不足が続くと、神経伝達がスムーズに行われにくくなるため、体のだるさや思考力の低下につながります。

今日からできる夏の脳疲労対策3選

それでは、暑さで脳疲労を起こさないための対策をご紹介いたします。
①保冷剤等で直接冷やす
タオルに巻いた保冷剤等で後頭部・首の横・脇の下など、太い血管が通っている場所を直接冷やしましょう。
すると、脳に送られる血液が効率よく冷やされ、脳全体の深部体温がさがります。
また、暑いのを我慢せずクーラーを利用して『少し涼しい』と感じる室温(22~24度程度)に設定し、脳の温度が上がりにくい環境をつくりましょう。
②ぬるめのお湯に浸かる
入浴で深部体温を一時的に上げると、その後の放熱によって深部体温がスムーズに下がり、最も深いノンレム睡眠へと導かれます。
寝る90分前を目安に、37〜39℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かることは、脳疲労の回復を促進できるため非常におすすめです!
③こまめな水分・ミネラル(ナトリウム・カリウム)補給

汗をかくと、水分だけでなくナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。

<水分>★1日に必要な水分量:体重50㎏の方で約1.5L
汗をかくと体内の水分が失われ、血液量が減少します。その結果、脳へ運ばれる酸素や栄養が不足しやすくなります。
室内にいても、1時間に1回を目安にコップ1杯(150~200ml程度)の水を飲みましょう。
勤務中も工夫しながら、のどが渇く前にこまめに水分を補給することが大切です。
<ナトリウム>★1日の必要摂取量:成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満
熱中症対策として、塩分タブレットなどの便利な商品を上手に取り入れるのもおすすめです。
飲み物や食べ物を購入した際は、成分表示を確認してみましょう。
ただし、ナトリウムは一日の推奨摂取量を比較的簡単に超えてしまうため、摂りすぎには注意が必要です。
<カリウム>★1日の必要摂取量:成人男性 2,500mg、成人女性 2,000mg
カリウムには、体の中の余分なナトリウムを調整したり、細胞の働きを保ったりする役割があるため、暑さで失われたミネラルを補ううえで大切です。
摂りすぎると体に負担になることがあるため、バランスよく摂ることが大切です。

カリウムは主にお野菜や果物、イモ類等に豊富に含まれています。
ONLINE健康推進室では、カリウム豊富なレシピのご紹介もございますので、気になる方はチェックしてみてください。

高血圧や腎臓病をお持ちの場合は、<ナトリウム><カリウム>摂取量に制限がある場合がございます。必ず主治医にご相談ください。

まとめ

脳疲労についてご紹介しましたが、症状としてめまいや立ちくらみ、軽い頭痛などの症状がある場合は、熱中症の可能性がございます。
涼しい場所で水分をとっても30分以上症状が改善されない場合は、医療機関を受診しましょう。
夏の酷暑に備えて、今年の夏も元気に過ごしましょう!
ご質問やご相談などある場合は、健康相談チャットをお気軽にご利用ください。

執筆者プロフィール ゆふ/保健師
保健師として地域包括支援センター・企業にて地域住民や従業員の健康支援に従事。
介護相談・特定保健指導等の経験をもとに、皆様が健康寿命を長くいきいきと生活できることを軸に支援しております。
人生100年時代!皆様が元気で健康に働けるようサポートさせていただきます

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