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美容だけじゃない?
マッサージや化粧が心にもたらす効果とは?

2026/08/12
ヘルスアップ健康だより
こんにちは。ONLINE健康推進室です。

『ハンドクリームを塗るとホッとする』『朝、メイクをすると気持ちが切り替わる』そんな経験はありませんか?
実はマッサージや化粧には心を落ち着かせる働きがあることが研究でも報告されています。
今回のコラムでは、『肌に触れること』が心にどのような良い影響をあたえるのかをご紹介していきます。
普段はメイクをしない方にもおすすめのマッサージもご紹介しますので、是非日々のセルフケアの参考にしてみてください。

皮膚と脳の親密な関係とは?

皮膚は「第3の脳」と呼ばれることがあります。
人の体は、受精卵から胎児へと成長する過程で、「外胚葉」と呼ばれる組織から皮膚と脳がつくられます。
そのため、皮膚と脳は発生の段階から共通点が多く、深い関係にあるといえます。
大切な人と手をつないだり、肩をさすってもらったりすると安心するのは、そのためです。
さらにこの効果は、他人とのスキンシップだけでなく、自分で肌に触れるセルフケアでも得られることがわかってきています。

優しく触れるだけでリラックスできる理由

皮膚には「C触覚線維」という神経があり、やさしくゆっくり触れられたときに最も反応し『気持ちいい』『安心する』という感覚を脳へ届けます。
このC触覚繊維は、1秒当たり3~10cmほどのゆっくりとした速度で肌をなでると活性化しやすいと言われています。
この刺激によって、脳では「オキシトシン」というホルモンが分泌されるのです。 
オキシトシンには不安や緊張を和らげたり、人とのつながりや安心感を高めたりする働きがあります。
また、副交感神経が優位になり心拍数や血圧が落ち着きやすくなるため、心身ともにリラックスできるのです。
さらに、ストレスによって分泌されるホルモン(コルチゾール)が低下する可能性も報告されており、セルフタッチは手軽にできるストレスケアとして注目されています。

試してみよう『スージングタッチ』 

近年注目されているセルフケアの一つに『スージングタッチ』があります。
これは、胸に手を当てたり腕をさすったりして自分自身に優しく触れるセルフケアです。
方法はとても簡単ですので、以下を参考にご自身の安心感の得られる場所に触れてみましょう。

・胸に手を当て優しくなでる
・両手でお腹を包み込む
・肩や首を優しくなでる
・自分自身をハグする

このように、自分自身に『大丈夫だよ』と声をかけるような気持ちで、優しく触れるだけでリラックスの効果が得られるのでオススメです。

簡単にできる!おすすめのセルフマッサージ 

お風呂上がりなど体が温まっているタイミングに、オイルや乳液、クリームを使って行うのがおすすめです。

①両手で頬を包みこみます。
②眼球の周りに沿って頬、眉下を顔の内側から外側に向かってゆっくりとなでます。
③額の中心からこめかみへ向かって優しく流します。
④耳の前から首筋を通り、鎖骨までゆっくり流します。
それぞれ5~10回程度で十分です。

強くこすると肌に負担がかかるので、『気持ちいいな』と感じる程度の優しさを心掛けましょう。
顔だけでなく、ハンドクリームを塗りながら手のひらや指をゆっくりマッサージするだけでも、リラックス効果が期待できます。

『メイクセラピー』でうつ症状や認知症の改善ができる?  

最近の研究では化粧の効果が様々わかってきており、心身の健康に生かそうという『メイクセラピー』が実施されています。

更年期障害による軽度のうつ状態の女性に行った研究では、唾液にふくまれるストレスホルモンの量が減少し、更年期症状やうつ症状が改善するという報告もあります。
また、軽度の認知機能障害(MCI)がある高齢者を対象に3か月間、美容セラピストが化粧を行ったところ、メイクセラピーを受けたグループは受けなかったグループに比べて、認知機能が低下しにくいことがわかりました。
このように、近年では介護現場や医療現場でもメイクセラピーは成果をあげているのです。

性別や年齢を問わず、誰もが自分らしくメイクや身だしなみを楽しむことが、心身の健康を保つための素敵なアプローチになりそうですね。   

まとめ 

忙しい毎日が続くと、自分自身のケアは後回しになってしまいがちです。
しかし、肌に優しく触れる時間は、単なる美容だけではなく、心と体をいたわる大切なセルフケアでもあります。
朝のメイクで気持ちを切り替える、夜のマッサージで一日の疲れをリセットする、ハンドクリームをゆっくり塗る…そんな何気ない日常が、ストレスの軽減やリラックスにつながるかもしれません。
疲れを感じた日は、ぜひ数分だけでも「自分の肌に優しく触れる時間」を作ってみてくださいね。
また、気分の落ち込みやストレスが長く続く場合は、一人で抱え込まず、健康相談チャットもお気軽にご利用ください。

執筆者プロフィール ゆふ/保健師
保健師として地域包括支援センター・企業にて地域住民や従業員の健康支援に従事。
介護相談・特定保健指導等の経験をもとに、皆様が健康寿命を長くいきいきと生活できることを軸に支援しております。
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