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働く世代が知っておきたい!プレコンセプションケア

2026/10/07
ヘルスアップ健康だより

皆様、こんにちは。ONLINE健康推進室です。

「プレコンセプションケア」という言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことがあるという方の中には「将来、子どもを持ちたい人のためのもの」というイメージがあるかもしれませんが、実はそれだけではありません。
プレコンセプションケアとは、性別を問わず、自分の性や健康について正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えながら、今の健康を整えていくことです。
性別を問わず、健康診断、生活習慣、メンタルヘルス、感染症、喫煙、飲酒、慢性疾患など、健康について幅広く正しい知識を持ち、今の健康を整えながら将来のライフデザインを考え、健康につながる土台をつくるための取り組みです。

今回は、働く世代に知っておいてほしい「プレコンセプションケア」について、企業で取り組む意味も含めてご紹介します。

なぜ今、企業でも注目されているの?

プレコンセプションケアは、いま国を挙げて取り組まれているテーマです。
こども家庭庁の「プレコンセプションケア推進5か年計画」では、若い世代におけるプレコンセプションケアの認知度を2030年には80%へ、企業での取組実施率も80%へ高める目標が掲げられています。

では、企業で取り組む意味は何でしょうか。
それは、企業が従業員1人ひとりの健康づくりやライフイベントを支えることは、結果として仕事のパフォーマンス維持やキャリア継続につながり、ひいては組織の持続可能性に繋がるからです。
個人だけでは難しいことも、企業という組織で取り組むことで実現しやすくなることがあります。
たとえば、プレコンセプションケアに関する正しい情報に触れる機会を作ったり、必要なときに相談できる体制を整えたりすることは、その一例です。
仕事や家庭、将来のことに忙しい毎日の中では、「病院に行ったほうがいいかも」「少し気になるけれど、まだ大丈夫かな」と思って、つい後回しにしてしまうことがあります。
そんなときに、職場で正しい情報に触れられ、必要に応じで相談できる環境があれば、自分の健康状態を振り返るきっかけになります。
また、健康上の悩みを抱えたときに「相談してよい」「必要なときは周囲に配慮を求めてよい」と感じやすくなります。

誰もが健康上の変化やライフイベントを抱える可能性があるからこそ、知識や相談先を共有しておくことには意味があります。
実際に、経済産業省の資料では、月経随伴症、更年期症状、婦人科がん、不妊治療という4つの女性特有の健康課題について、労働損失等を含む社会全体の経済損失が年間約3.4兆円と推計されています。
これら女性特有の課題に限らず、パートナーや職場全体で向き合い、支え合う環境づくりが不可欠であることを示すデータと言えます。

「今の健康」が「将来の健康」につながる

プレコンセプションケアには、もう一つ大切な視点があります。
それは【健康はその時点だけで決まるのではなく、人生のさまざまな時期の積み重ねによってつくられていく】という考え方です。
WHO (世界保健機関)では、これを「ライフコース・アプローチ」と呼んでいます。
胎児期から高齢期までの一生涯(ライフコース)の生活習慣や心理・社会的な環境などが健康に影響すると考えられているため、将来の健康を考えることは、特別な時期になってから始めるものではなく、『今』の健康を大切にすることから始まるという考え方です。
だからこそ、
「健康診断の結果を確認する」
「気になる症状を放置しない」
「睡眠・食事・運動を見直す」
「必要な予防接種や検診を受ける」
「持病や服薬について確認する」
といった『今』できることが大切です。

「知っている」ことが、自分と周囲を支える

繰り返しになりますが、プレコンセプションケアで大切なのは、正しい知識を持ったうえで、自分の人生を自分で選択できることです。
「これって病院に相談したほうがいいのかな?」と、自分の変化に早めに気づくこと。
そして、パートナーや家族、職場の同僚が健康上の悩みを抱えたときに、相手の状況を理解し、必要なサポートにつなげること。
健康について知ることは、自分の健康を守るだけでなく、周囲の人を理解するための第一歩にもなります。

プレコンセプションケアについて詳しくなろう!

こども家庭庁の「プレコンセプションケア」では、性別や年齢を問わず、自分の健康や将来のライフプランについて考えるための情報を公開しています。
生活習慣や健康管理、女性・男性の健康、妊娠・出産など、知っておきたい情報が、漫画なども用いながらわかりやすくまとまっておりますので、ご紹介します。
出典:こども家庭庁「はじめよう プレコンセプションケア」

また、自分の場合はどうしたらいい?」「ちょっと気になることがある」など、健康に関するご相談はONLINE健康推進室でも受け付けています。
健康について気になることがあれば、一人で抱え込まずお気軽にご相談くださいね。

まとめ

プレコンセプションケアは、将来の妊娠・出産だけを目的としたものではありません。
今の自分の健康を知り、これからの人生を考え、自分らしい選択ができるようにすること。それが、プレコンセプションケアです。

自分の健康を振り返る機会は、意外と少ないもの。
10月は、自分自身の健康とこれからの人生について、少し立ち止まって考えてみませんか?

執筆者プロフィール 仙波/保健師
臨床・行政・教育現場など多様な現場で人と向き合ってきた経験をもとに、働く人の健康や働き方をサポート。
仕事と生活の両立に悩む声にも寄り添いながら、従業員向け健康支援コンテンツ作成や、看護職のキャリア相談に携わって参りました。
チャット健康相談では、日常の小さなお悩みでもぜひお待ちしています。一緒に解決法を探していきましょう!

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