2つのホルモンと朝の光ですっきり目覚めよう
目覚めたら部屋のカーテンをさっと開けて、朝の光を浴びると「今日も1日頑張ろう」と活力が湧いてきますね。
爽やかな目覚めにはセロトニンとメラトニンという2つのホルモンが深く関わっています。
ホルモンを活性化させるためには、朝起きたときのちょっとした習慣が不可欠なのです。このコラムでは、2つのホルモンの特徴と、爽やかな目覚めを得るために実践したい習慣をご紹介します。
覚醒ホルモンのセロトニン
セロトニンは、覚醒を促すホルモンともいわれています。
やる気や幸福感につながる脳内の神経伝達物質の9割がセロトニンであることが分かっていることから、幸せホルモンとも呼ばれています。
精神を安定させる働きをし、脳を活発に働かせる作用を持っています。
そのため、セロトニンが減ると、ストレスや疲労を感じやすくなったり、意欲が低下するといった症状が出ます。
睡眠ホルモンのメラトニン
睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンは、脳内の松果体(卵形の小さな内分泌器)で作られるホルモンです。
私たちを眠りに導くためのホルモンで、朝の光を浴びることで分泌が抑えられます。
そして分泌が抑えられてから約15時間経過すると、徐々に分泌の量が増えていきます。
その量は昼間と夜では十数倍も違うといわれています。
メラトニンはコンビニエンスストアの店内のような明るい照明(1000ルクス程度)や、家庭内に設置された弱い照明、パソコンやスマートフォンなどのブルーライトを長時間浴びることでも分泌が減ります。特に昼白色の蛍光灯の影響が大きいといわれています。
起きたら日の光を浴びることを習慣に
覚醒ホルモンのセロトニンは、睡眠ホルモンのメラトニンの材料です。
朝の光を浴びなければセロトニンの分泌が減り、メラトニンを生成できなくなります。
いざ寝ようと思っても眠気が起こりにくく、睡眠の質が低下するなどの影響が出てしまいます。
睡眠の質を高めるためには、起きたらまずカーテンを開けて、日の光を浴びましょう。
浴びる時間は数分で構いません。また、雨天や曇りで太陽が見えなくても、覚醒に効果が期待できますから、カーテンを開けてみてください。
光が足りなければ、部屋の電気もつけて明るくしましょう。
光のパワーを取り入れて2つのホルモンを調整し、すっきり爽快に目覚めましょう。
心地よい睡眠をサポートします
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ヒントを取り入れて、より質のよい睡眠習慣を手に入れましょう!
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