健康のために食事は腹八分目に抑える。 その心がけを最大限に活かすには、睡眠が欠かせないということをご存じでしたか? 睡眠不足になると食欲が増すので、つい食べたくなってしまうのです。 また寝つけないときの寝酒は、かえって睡眠の質を低下させてしまいます。 このコラムでは、食事とお酒が睡眠にどのように関わっているのかを知り、睡眠の質を妨げない方法をご紹介します。
睡眠不足は、仕事中の集中力が欠け、日中にアクティブに動けないなど心身の不調につながります。 他にも気にとめておきたい影響は、睡眠不足が慢性化すると血糖値が上昇して、太りやすくなることです。 一方で、質の高い睡眠をとると糖尿病やメタボリックシンドローム(内臓肥満・高血圧・高血糖・脂肪代謝異常が生じている状態)が改善されるという研究結果もあり、睡眠習慣の見直しは、糖尿病などの予防や改善に役立てられています。
睡眠不足が2日続いただけで、食欲を抑えるホルモンのレプチンの分泌量が減少し、食欲を高めるホルモンのグレリンの分泌が進みます。 そのため、睡眠時間が短いほど、食べても満足感を感じにくく、食欲も増す状態になるのです。 夜更かしをするとお腹がすいて、つい食べてしまうというのは、睡眠不足が招いたホルモンの影響といえます。
早く寝つけるように寝酒をしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。 アルコールには脳を興奮させる神経物質を抑え、脳を落ち着かせる働きがあるため、寝つくまでの時間を短縮させることができます。 しかし寝る1時間前に飲んだアルコールは、睡眠をさまたげることも分かっています。 深い眠りのレム睡眠になりにくく、全体的に浅い眠りのノンレム睡眠が多くなるからです。 夜中に目が覚めやすく、目が覚めた後になかなか眠れないという現象が起きます。 アルコールの利尿作用でトイレに行きたくなることも、眠りを浅くして目を覚ましやすくします。
アルコールも少量であれば寝つきがよくなります。 その日の終わりにお酒を飲むのが楽しみだという人は、寝酒を避け夕飯とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。 お酒を飲む時間を工夫をすることで、睡眠の質を保ち、食欲のコントロールにも効果が得られるでしょう。
睡眠は、疲労回復の源です。日々を”イキイキ”&”はつらつ”と過ごせるよう、オンライン健康推進室が睡眠時間を充実させるヒントをご紹介しています。 ヒントを取り入れて、より質のよい睡眠習慣を手に入れましょう! バックナンバーはこちらからご覧いただけます。
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