眠りが浅く途中で何度も目が覚めることを、「中途覚醒」といいます。
『目が覚めることが多い』『なぜ目が覚めるのか』『不眠症かな』と心配になることはありませんか？
中途覚醒を経験したときに、間違った対処法をすることで習慣化してしまうことがあります。
このコラムでは、途中で目が覚めたときに実践できる対処法をご紹介します。
脳が休息できていない
いつも寝ている時間が近づいてきて、睡眠のための環境が整っていれば、人は自然に眠りに入っていけます。
しかし「早く寝よう」といった意気込みや、眠れなかった結果、『次の日の仕事に遅刻する』『仕事に集中できないのでは？』といった不安が脳を覚醒させ、自然な入眠を遠ざけてしまった結果、中途覚醒が起きます。
夜中に目が覚めること自体は珍しいことではありません。
ただ中途覚醒が続くと日中に眠気を感じ、集中力が低下するなどの不調を感じる方もいらっしゃいます。
そういったときは、次にご紹介する対処法を試してみることはいかがでしょうか。
中途覚醒を改善する2つの対処法
対処法① 途中で目が覚めても、時間を確認しない
目が覚めることや、「まだ2時間しか寝ていない」など睡眠時間を気にしすぎると緊張が高まります。
体を休めるときに働く副交感神経よりも、体を活発に動かすときに働く交感神経が優位になって目がさえてしまい、余計に寝つけなくなります。
対処法② 寝つけないと焦りを感じたら、布団から出て眠気を待つ
スマートフォンで時間を確認したり、何となくダラダラとインターネットやSNSをチェックしてしまいがちです。
スマートフォンやパソコンを通して、脳が興奮しやすくなるブルーライトを見ると余計に眠れなくなります。
なかなか寝つけないときは一度布団から出てみましょう。気持ちが安らぐ音楽を聞いて、気分転換をすることもおすすめです。
生活習慣の見直しを
朝までぐっすりと眠るためには、起きる時間・寝る時間を一定にして睡眠リズムを整えたり、散歩などの運動を行って適度に疲労を感じて眠りやすくするといった、生活習慣の見直しも大切です。
またアルコールを飲み過ぎると、アルコールの利尿作用によってトイレに行きたくなり目が覚める要因の一つになります。アルコールは寝る2時間前までに飲み終えましょう。
生活習慣を見直しても目が覚める人は睡眠時無呼吸症候群やストレスが関連していることも考えられることがあります。
一般的に1カ月以上睡眠に問題を感じ、日中の不調を自覚するときには、医師に相談することも検討してもいいでしょう。
ベストコンディションで仕事を続けるためにも「この程度の不調なら」と我慢せず、早めの対処を心がけましょう。
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